【5月29日 AFP】サッカー、イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)は28日に、イタリア代表のFWルカ・トーニ(Luca Toni)が退団することを正式に発表した。

 同クラブはトーニが28日にディエゴ・デッラ・バッレ(Diego Della Valle)名誉会長と会談を行ったとして「我々は2シーズンで49ゴールを挙げたトーニのクラブへの多大なる貢献に感謝しており、デッラ・バッレ名誉会長はトーニ本人の希望である他のクラブへの移籍を許可した」と声明を発表し、去就が注目されていたトーニの移籍を認めている。

 イタリア各紙の報道によると、トーニの移籍先としてはドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が有力視とされており、バイエルンは以前から会長のフランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏が「トーニはゴールを約束された選手であり、独特な個性を持ちながらも常にチームへの献身を忘れないユニークな選手」とイタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙に語っているようにトーニへの関心を示していた。

 2005-06シーズンに31得点を記録しリーグ得点王に輝いているトーニは、06-07シーズンでは16得点を挙げセリエAの一連の不正疑惑に関与し勝ち点マイナス15で開幕を迎えたフィオレンティーナをUEFA杯(UEFA Cup)への出場権が獲得できる5位に導いている。(c)AFP