<第60回カンヌ国際映画祭>ひとりの女性の悲しみを描く、コンペ部門出品作『SECRET SUNSHINE』
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【カンヌ 26日 AFP】今年のカンヌ国際映画祭出品作品の中でも、国際的に評価の高いイ・チャンドン(Lee Chang-dong)監督の韓国映画『SECRET SUNSHINE(原題:密陽)』。コンペティション部門に出品され他の21作品とともに最高賞であるパルム・ドールを狙う今作品は、神への信仰を失う妻であり母であるひとりの女性の嘆きがテーマとなっている。
■夫を亡くした後に息子を殺される悲しい女の姿
夫の死という深い傷を負ったピアノ教師シネ役を演じるのは、チョン・ドヨン(Jeon Do-Youn)。ある日彼女とその息子は、今は亡き夫の故郷に引っ越すことになる。
夫との唯一のつながりであり、残されたただ一人の家族である息子を、シネは溺愛する。母と息子の絆は強く、明白なものである。
しかし、作品は残酷で意外な展開を迎えることになる。息子が誘拐され、殺されてしまうのだ。その後シネは敬虔な薬剤師の助言を受け、悲しみを乗り越えるために福音派のキリスト教徒に改宗する。
熱心な教徒になったシネは、息子を殺した人物に会いに刑務所へと向かう。彼に許しを告げるためにである。
刑務所の彼は、穏やかに微笑み、懺悔の後に神から罪の赦しを受けたと語る。これを聞いたシネは、恐怖にかられるのだ。
「私が許すまえに彼を赦すことができる神とは、一体何者なのだ?」シネは周りの友人に問う。
■人間の儚さと信仰心
前韓国文化大臣であり、母国では1、2を争う程の人気を誇る53歳のイ・チャンドン監督は、悲劇によってもたらされる信仰の危機というテーマに魅せられたと言う。
「作品を通して伝えたかったのは、人はどのように痛みや悲しみを乗り越えて、再び希望を見いだせるのかということだ。人生の意味とは天にではなく、この地球上に見いだされるべきであり、これを表現したかった」と同監督。
2002年のヴェネチア映画祭でイ・チャンドン監督は、重度の障害を持つ女性に恋する男性を描いた『Oasis』で2つの大賞を受賞している。
『SECRET SUNSHINE』は今年韓国から出品されている作品2つのうちの1つ。コンペ部門の結果は27日に発表される。(c)AFP
■夫を亡くした後に息子を殺される悲しい女の姿
夫の死という深い傷を負ったピアノ教師シネ役を演じるのは、チョン・ドヨン(Jeon Do-Youn)。ある日彼女とその息子は、今は亡き夫の故郷に引っ越すことになる。
夫との唯一のつながりであり、残されたただ一人の家族である息子を、シネは溺愛する。母と息子の絆は強く、明白なものである。
しかし、作品は残酷で意外な展開を迎えることになる。息子が誘拐され、殺されてしまうのだ。その後シネは敬虔な薬剤師の助言を受け、悲しみを乗り越えるために福音派のキリスト教徒に改宗する。
熱心な教徒になったシネは、息子を殺した人物に会いに刑務所へと向かう。彼に許しを告げるためにである。
刑務所の彼は、穏やかに微笑み、懺悔の後に神から罪の赦しを受けたと語る。これを聞いたシネは、恐怖にかられるのだ。
「私が許すまえに彼を赦すことができる神とは、一体何者なのだ?」シネは周りの友人に問う。
■人間の儚さと信仰心
前韓国文化大臣であり、母国では1、2を争う程の人気を誇る53歳のイ・チャンドン監督は、悲劇によってもたらされる信仰の危機というテーマに魅せられたと言う。
「作品を通して伝えたかったのは、人はどのように痛みや悲しみを乗り越えて、再び希望を見いだせるのかということだ。人生の意味とは天にではなく、この地球上に見いだされるべきであり、これを表現したかった」と同監督。
2002年のヴェネチア映画祭でイ・チャンドン監督は、重度の障害を持つ女性に恋する男性を描いた『Oasis』で2つの大賞を受賞している。
『SECRET SUNSHINE』は今年韓国から出品されている作品2つのうちの1つ。コンペ部門の結果は27日に発表される。(c)AFP