【5月24日 AFP】 06年のツール・ド・フランス(Tour de France)を制したフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)の公聴会が開かれるなど、ドーピング問題を抱えた自転車競技において、新たなドーピング行為が明らかとなった。

 2006UCIロード世界選手権(2006 UCI Road World Championships)・男子ロードレースで銀メダルを獲得したチームミルラム(Team Milram)のエリック・ツァベル(Erik Zabel、ドイツ)が24日、T-モバイル(T-Mobile)の記者会見に出席し、T-モバイルの前身であるテレコム(Telekom)に所属していた96年に禁止薬物に指定されているエリスロポエチン(Erythropoietin:EPO)を使用していたことを明らかにした。

 ツァベルは会見の場で「96年にEPOを使用したが、副作用のために1週間ほどで使用を止めた。これまでの競技生活の中でドーピングを行ったのは、その時だけだ」と語った。

 また同じく会見に出席したツァベルの元チームメイトで現在T-モバイルのスポーツディレクターを務めるメイトロルフ・アルダグ(Rolf Aldag)も、1995年-2002年の間にドーピングを行っていたことを認めた。

 テレコムに所属していた選手では、96年にビャルネ・リース(Bjarne Riis、デンマーク)、97年にヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)が、ツール・ド・フランスで優勝を飾っている。(c)AFP