【5月24日 AFP】北朝鮮が韓国語による短波ラジオ放送にへの妨害電波の送出を再開した。23日、報道の自由を掲げて活動するNGO「国境なき記者団」(Reporters Without Borders)が声明で明らかにした。

 北朝鮮の短波放送に対する妨害電波は前年7月以降大幅に減少していた。エネルギー不足が原因と見られていたが、5月11日に再開された。

 声明で国境なき記者団は、「韓国と北朝鮮は、南北間で列車の試験運行を行なったにもかかわらず、北朝鮮では政府に都合のいい報道しか行っていない。これは国際法に違反している」と語り、韓国政府と国際社会は自由に放送する権利を守るべきだと強く訴えた。

 また、東北亜放送研究会(Northeast Asian Broadcasting Institute)と国際短波クラブ(International Shortwave Club)からの情報として同記者団は、妨害を受けている短波放送として自由北韓放送(Free North Korea Radio)、ボイス・オブ・アメリカ(Voice of America)、開かれた北韓放送(Open Radio for North Korea)、自由アジア放送(Radio Free Asia)、自由朝鮮放送(Radio Free Chosun)を挙げた。いずれも韓国あるいは米国に拠点をおくラジオ局だ。

 国境なき記者団によれば、北朝鮮の与党は前月、北朝鮮の体制崩壊を意図しているとして外国からのニュースを激しく非難し、外国から流入したビデオカセット、携帯電話、CD、印刷物などの取締りを命じた。

 「開かれた北韓放送」の関係者は国境なき記者団に対し、妨害電波の再開は外国製品の取り締まり、あるいは南北朝鮮間の列車の運行再開に関係して行われた可能性を示唆したという。

 なお、諜報機関関係者は2月、北朝鮮は自国に流入する韓国文化を取り締まっていると明かしていた。

 専門家は、北朝鮮国内に密輸されるDVDとプリペイド式携帯電話により、北朝鮮の情報統制にほころびが見え始めたと分析している。