【ミュンヘン/ドイツ 21日 AFP】電機大手のシーメンス(Siemens)は20日、米医薬大手メルク(Merck)の現グローバル・ヒューマン・ヘルス部門社長、ペーター・レッシャー(Peter Loescher)氏(49)を7月1日付で新しく社長として迎える人事を発表した。新社長起用により、汚職事件からの信頼回復を図る。

 レッシャー氏は、シーメンスの特別監査役会で任命され、クラウス・クラインフェルト(Klaus Kleinfeld)社長を引き継ぐことになった。クラインフェルト社長は4月、事件には無関係としつつ、広範囲に及んだ汚職事件をシーメンスが乗り切ることに集中するために社長職を退くと公表していた。

 シーメンスは、労使関係の安定を図った労働組合幹部への資金提供、また海外からの契約獲得を目的とした多額の不正資金流用を行った疑いが持たれている。通信事業に関する契約には、約4億ユーロ(約654億円)もの資金がわいろとして使われたと言われている。

 写真はレッシャー氏(撮影日不明)。(c)AFP/SIEMENS/MERCK/BOB CIMMINO