【台北/台湾 20日 AFP】台湾政府は19日、国民党の指導者、故蒋介石(Chiang Kai-shek)をたたえる台北の「中正記念堂」を改名し、「国立台湾民主記念館」へと変更した。

 式典で陳水扁(Chen Shui-bian)総統は、「改名は過去との決別の象徴であり、自由と民主主義、人権に対する台湾の人々の確信を表している」と述べた。さらに、「人権を侵害してきた独裁者(蒋介石)に敬意を表すのは不適当で、そのような人物の記念堂があるのは権威主義的な国家だけだ」と続けた。

 雨が降りしきる中、蒋介石の支持者数百人が記念館の周辺に集結し、改名は彼の業績を抹消しようという試みであるとして抗議した。周辺には警察官約700人が配置され、バリケードが設置されたが、一部で政権支持者とデモの参加者が衝突するなどの混乱が発生したと報じられている。

 写真は同日、蒋介石の肖像ががあしらわれたプラカードを掲げる蒋介石の支持者。「私は人殺しではない」と書かれている。(c)AFP/Sam YEH