『シュレック3』公開目前、完成までの長い道のりと最新技術の貢献 - 米国
このニュースをシェア
【グレンデール/米国 19日 AFP】ドリームワークスが生んだ「心優しい緑の怪物」が帰ってきた。見事な物語構成、鮮やかなCG画像と見所満載の『シュレック3(Shrek 3)』が18日から全米で公開されている。
■『シュレック3』に最新のテクノロジーが結集
前作までとの違いは、スクリーンに登場するシュレック、恋人のフィオナ、ドンキー、長ぐつをはいたねこたちの史上最強のリアルさ。しかし作品の陽気なノリは、もちろん健在だ。
米コンピュータ大手ヒューレット・パッカードとプロセッサ開発企業Advanced Micro Devicesはそれぞれ、自分たちのテクノロジーが『シュレック3』に果たした貢献を誇りに感じている。
「百聞は一見にしかず、という諺を実感した。『シュレック3』では13万もの原画を使用したので、それがすべてを語ってくれるはずだと期待している。今回われわれが行ったように、アートとテクノロジーはますます融合していくだろう」とドリームワークス最高経営責任者のカッツェンバーグ氏。
最新技術を駆使して作りあげたこの映画を無断で撮影する者がいないかどうか、ドリームワークスは監視スコープを着用した警備員に見晴らせたという。
■注目のあらすじ
今回の『シュレック3』は、フィオナの父であるハロルド国王が病気になるところから物語りは始まる。このためにシュレックとフィオナはそれぞれ王と女王になるか、まだ若いいとこのアーサーを探して連れ戻すかという選択を余儀なくされる。
シュレックは、長ぐつ、ロバを引き連れてアーサー探しの冒険の旅に出ることにする。しかし、そこには王位を力ずくで奪おうとするチャーミング王子の陰謀が・・・。
■今までになかったリアルさを求めて
ドリームワークスの『シュレック3』制作者側はまず、アニメーションソフトウェアのプロたちに要望を書いたリストを送ることから着手した。
前作までのいかにもCGという感じの服ではなく、今回は本物の服のように曲がったりねじれたりする服をキャラクターに着せたかったようだ。
フィオナが独特の髪型をしているので、今回は髪の毛の動きにも配慮する。さらに各キャラクターの表情はもちろん、脇役のキャラクターも特色のあるものでなければならないという神経の使いようだ。
制作者側が求めるものを作れるように、エンジニアたちは数か月を費やしてソフトウェアを完成させた。
「アニメの場合、CGは常に批判の的。毎回レベルの底上げを図り、どんな物語でも実現できるようにわれわれは努力している」とスタジオチーフテクノロジーオフィサーのEd Leonard氏は言う。
ソフトウェア担当が髪の毛をものリアルにしすぎると、髪の毛がキャラクターの顔にかかっていると制作者側から文句は出ることも。こういったことからソフトウェア担当側は「美術的なコントロールのきくリアルさ」を追及しなければならなかった。
■アニメのエキストラもオーディション
ドラマのエキストラに対してするオーディションの様なことを、アニメのエキストラに対してもしているという。何種類もの脇役キャラクターをランダムに出す設定をコンピュータにし、制作者側に選ばせるのだ。
「この業界の進歩は、本当にあっという間だ。キャラクターの細部にまで及ぶテクニックなど少し前まではなかったが、今では以上にリアルになっているのだ」とカッツェンバーグ氏。
■映画界に欠かせない存在、ヒューレット・パッカード
ヒューレット・パッカード製のコンピュータは、アニメーション制作に求められる大量情報処理を可能にし、業界を支えている。ドリームワークス以外にもワーナーブラザーズ、ソニーピクチャーズエンターテイメント、パラマウント、 インダストリアル・ライト&マジックなど、業界の各最大手が同社のコンピュータを使う。
「業界全体のデジタル化が進んでいる中、当社の製品を使ってくれているのは氷山の一角程度。ある意味、大きなビジネスチャンスでもある。コンピューターは映画製作会社の命なんだよ」ヒューレット・パッカード社のチーフテクノロジーオフィサー、シェーン・ロビンソン氏は語る。
アニメ映画制作者からのニーズがあるため、コンピュータはますます進化する。時代の最先端パソコンも次々と普通のデスクトップとなっていくようだ。
ドリームワークスはサンダンス国際映画祭(Sundance Film Festival)の主催者であり、さらに現在カッツェンバーグ氏はカンヌ国際映画祭と深く関わっている。そのすぐそばでビジネスをするヒューレット・パッカードだが、映画産業に乗り込んでいくつもりは全くないとのこと。「混同はしないよ。コンテンツをつくるビジネスではないんだ」とロビンソン氏。
写真は、全米公開中の『シュレック3』より。(c)AFP/HO/DREAMWORKS STUDIO
■『シュレック3』に最新のテクノロジーが結集
前作までとの違いは、スクリーンに登場するシュレック、恋人のフィオナ、ドンキー、長ぐつをはいたねこたちの史上最強のリアルさ。しかし作品の陽気なノリは、もちろん健在だ。
米コンピュータ大手ヒューレット・パッカードとプロセッサ開発企業Advanced Micro Devicesはそれぞれ、自分たちのテクノロジーが『シュレック3』に果たした貢献を誇りに感じている。
「百聞は一見にしかず、という諺を実感した。『シュレック3』では13万もの原画を使用したので、それがすべてを語ってくれるはずだと期待している。今回われわれが行ったように、アートとテクノロジーはますます融合していくだろう」とドリームワークス最高経営責任者のカッツェンバーグ氏。
最新技術を駆使して作りあげたこの映画を無断で撮影する者がいないかどうか、ドリームワークスは監視スコープを着用した警備員に見晴らせたという。
■注目のあらすじ
今回の『シュレック3』は、フィオナの父であるハロルド国王が病気になるところから物語りは始まる。このためにシュレックとフィオナはそれぞれ王と女王になるか、まだ若いいとこのアーサーを探して連れ戻すかという選択を余儀なくされる。
シュレックは、長ぐつ、ロバを引き連れてアーサー探しの冒険の旅に出ることにする。しかし、そこには王位を力ずくで奪おうとするチャーミング王子の陰謀が・・・。
■今までになかったリアルさを求めて
ドリームワークスの『シュレック3』制作者側はまず、アニメーションソフトウェアのプロたちに要望を書いたリストを送ることから着手した。
前作までのいかにもCGという感じの服ではなく、今回は本物の服のように曲がったりねじれたりする服をキャラクターに着せたかったようだ。
フィオナが独特の髪型をしているので、今回は髪の毛の動きにも配慮する。さらに各キャラクターの表情はもちろん、脇役のキャラクターも特色のあるものでなければならないという神経の使いようだ。
制作者側が求めるものを作れるように、エンジニアたちは数か月を費やしてソフトウェアを完成させた。
「アニメの場合、CGは常に批判の的。毎回レベルの底上げを図り、どんな物語でも実現できるようにわれわれは努力している」とスタジオチーフテクノロジーオフィサーのEd Leonard氏は言う。
ソフトウェア担当が髪の毛をものリアルにしすぎると、髪の毛がキャラクターの顔にかかっていると制作者側から文句は出ることも。こういったことからソフトウェア担当側は「美術的なコントロールのきくリアルさ」を追及しなければならなかった。
■アニメのエキストラもオーディション
ドラマのエキストラに対してするオーディションの様なことを、アニメのエキストラに対してもしているという。何種類もの脇役キャラクターをランダムに出す設定をコンピュータにし、制作者側に選ばせるのだ。
「この業界の進歩は、本当にあっという間だ。キャラクターの細部にまで及ぶテクニックなど少し前まではなかったが、今では以上にリアルになっているのだ」とカッツェンバーグ氏。
■映画界に欠かせない存在、ヒューレット・パッカード
ヒューレット・パッカード製のコンピュータは、アニメーション制作に求められる大量情報処理を可能にし、業界を支えている。ドリームワークス以外にもワーナーブラザーズ、ソニーピクチャーズエンターテイメント、パラマウント、 インダストリアル・ライト&マジックなど、業界の各最大手が同社のコンピュータを使う。
「業界全体のデジタル化が進んでいる中、当社の製品を使ってくれているのは氷山の一角程度。ある意味、大きなビジネスチャンスでもある。コンピューターは映画製作会社の命なんだよ」ヒューレット・パッカード社のチーフテクノロジーオフィサー、シェーン・ロビンソン氏は語る。
アニメ映画制作者からのニーズがあるため、コンピュータはますます進化する。時代の最先端パソコンも次々と普通のデスクトップとなっていくようだ。
ドリームワークスはサンダンス国際映画祭(Sundance Film Festival)の主催者であり、さらに現在カッツェンバーグ氏はカンヌ国際映画祭と深く関わっている。そのすぐそばでビジネスをするヒューレット・パッカードだが、映画産業に乗り込んでいくつもりは全くないとのこと。「混同はしないよ。コンテンツをつくるビジネスではないんだ」とロビンソン氏。
写真は、全米公開中の『シュレック3』より。(c)AFP/HO/DREAMWORKS STUDIO