【ワシントンD.C. 19日 AFP】コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官が、仏新政権のベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)外相(67)と協力して両国の関係強化を目指す意向を明らかにした。

 米国務省のショーン・マコーマック(Sean McCormack)報道官は18日、「ライス長官はクシュネル外相との連携強化を望んでいる。米政府は過去にクシュネル氏と共同で仕事をしたことがあり国際舞台での同氏の手腕を高く評価している」と語った。

 フランス政界では左派系と目されるクシュネル氏の外相起用は、保守系のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領の「サプライズ人事」のひとつ。

 クシュネル氏は1999年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞した「国境なき医師団(Doctors Without Borders)」設立者の1人で、国連コソボ暫定統治機構(United Nations Interim Administration Mission in KosovoUNMIK)の事務総長特別代表を1999年から2001年まで務めた。

 マコーマック報道官は米政権が「1990年代、旧ユーゴスラビアをめぐりクシュネル氏と共同で問題にあたり成果を挙げた」点に触れた上で、今後は、「イラン・中東問題、アフリカの貧困削減、気候変化問題など世界を取り巻く諸問題について協議をしていく」と強調した。

 同報道官は、「米仏は現在友好的な協力関係にあり、ライス長官はこの関係をクシュネル新外相とともに維持・発展することを望んでいる」と続けた。ライス長官はクシュネル外相と過去に面識はない。

 医師から政治家の道に転進したクシュネル外相は先の大統領選ではサルコジ候補のライバルで社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)候補を支持したため、クシュネル氏の外相任命に社会党の一部支持者は強い反感を唱えている。

 写真はソマリアで援助活動に従事する厚生・人道活動相時代のクシュネル氏(1992年12月5日撮影)。(c)AFP/ERIC FEFERBERG