土星の衛星「エンケラドス」の間欠泉、氷亀裂の開閉で噴出か - フランス
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【パリ 17日 AFP】土星の衛星「エンケラドス(Enceladus)」から水蒸気などが吹き出す間欠泉は、軌道で重力が揺らぐことにより地表面の氷の亀裂が開閉して発生する、とした研究結果が16日付の英科学誌「ネイチャー(Nature)」で発表された。
エンケラドス(直径500キロ)の間欠泉は、2005年に米航空宇宙局(NASA)の土星探査機「カッシーニ(Cassini)」によりとらえられた。南極付近に平行に走る複数の亀裂(通称「タイガーストライプ」、長さ平均130キロ、間隔2キロ)が発見され、これに沿って間欠泉のような噴出が確認された。太陽系内で間欠泉の存在が確認されたのは、地球を含めて4番目となる。
間欠泉の存在は、エンケラドスの地表近くに温水が存在することの証拠となりうる。ただし、周辺気温はマイナス193度であり、厚さ数キロの氷が存在するという事実に適合しない。
そこで、カリフォルニア大学(University of California)のフランシス・ニンモ(Francis Nimmo)博士率いる研究チームは、「間欠泉は、氷のプレートが動いて摩擦熱が生じたときに発生する」という仮説を立て、コンピュータ・シミュレーションで実験した。
実験の結果、間欠泉の発生はエンケラドスの楕円軌道と密接な関係があることが分かった。土星との距離に応じて重力に強弱が生まれ、タイガーストライプの亀裂がそれに応じて開閉することが判明したという。
研究ではさらに、エンケラドスの地中数キロのところに水を主成分とする「海」が存在する、と結論付けた。地表面の氷のプレートが海に浮かんでいるとすると、プレートが移動してプレート同士がぶつかり、熱が発生するという現象も説明できる。氷の厚さは、最低でも5キロあると推測される。
別の研究を行ってきたNASAゴダード宇宙飛行センター(Goddard Space Flight Center)のTerry Hurford氏のチームによる「エンケラドス表面の亀裂の変化」に関する報告も、ネイチャー誌に同時掲載されている。
写真は、「カッシーニ」が撮影した土星の写真(5月15日NASA提供)。(c)AFP/NASA
エンケラドス(直径500キロ)の間欠泉は、2005年に米航空宇宙局(NASA)の土星探査機「カッシーニ(Cassini)」によりとらえられた。南極付近に平行に走る複数の亀裂(通称「タイガーストライプ」、長さ平均130キロ、間隔2キロ)が発見され、これに沿って間欠泉のような噴出が確認された。太陽系内で間欠泉の存在が確認されたのは、地球を含めて4番目となる。
間欠泉の存在は、エンケラドスの地表近くに温水が存在することの証拠となりうる。ただし、周辺気温はマイナス193度であり、厚さ数キロの氷が存在するという事実に適合しない。
そこで、カリフォルニア大学(University of California)のフランシス・ニンモ(Francis Nimmo)博士率いる研究チームは、「間欠泉は、氷のプレートが動いて摩擦熱が生じたときに発生する」という仮説を立て、コンピュータ・シミュレーションで実験した。
実験の結果、間欠泉の発生はエンケラドスの楕円軌道と密接な関係があることが分かった。土星との距離に応じて重力に強弱が生まれ、タイガーストライプの亀裂がそれに応じて開閉することが判明したという。
研究ではさらに、エンケラドスの地中数キロのところに水を主成分とする「海」が存在する、と結論付けた。地表面の氷のプレートが海に浮かんでいるとすると、プレートが移動してプレート同士がぶつかり、熱が発生するという現象も説明できる。氷の厚さは、最低でも5キロあると推測される。
別の研究を行ってきたNASAゴダード宇宙飛行センター(Goddard Space Flight Center)のTerry Hurford氏のチームによる「エンケラドス表面の亀裂の変化」に関する報告も、ネイチャー誌に同時掲載されている。
写真は、「カッシーニ」が撮影した土星の写真(5月15日NASA提供)。(c)AFP/NASA