【グラスゴー/英国 16日 AFP】サッカー、UEFA杯(UEFA Cup)・決勝、セビージャ(Sevilla)vsエスパニョール(Espanyol)。試合は1-1で迎えた延長でも両チーム共に1点づつを取り合い決着が着かず、PK戦の末セビージャが3-1で勝利し大会連覇を達成した。

 前半18分に左サイドを抜け出したアドリアーノ・コレイア(Adriano Correia)が一人で持ち込み先制したセビージャは、28分にエスパニョールのアルベルト・リエラ(Albert Riera)に同点ゴールを決められたがその後も試合を支配し、後半23分にはエスパニョールのモイセス・ウルタド(Moises Hurtado)が2度目の警告を受けて退場になった。10人となったエスパニョールに対しセビージャは攻勢をかけたが得点を挙げるには至らず試合は延長戦に突入した。

 延長後半ロスタイムにヘスス・ナバス(Jesus Navas)の右からの低いクロスにニアサイドでフレデリック・カヌーテ(Frederic Kanoute)が合わせ勝利を決定づけたかに見えたセビージャだったが、延長後半終了間際にエスパニョールのジョナタス(Jonatas Domingos)にゴール中央約23メートルの距離からミドルシュートを決められ試合はPK戦までもつれ込んだ。

 PK戦ではGKアンドレス・パロップ(Andres Palop)がエスパニョールの1人目のルイス・ガルシア(Luis Garcia)を始め3人目のジョナタスや4人目のマルク・トレホン(Marc Torrejon)のPKをことごとくセーブし、3人目のダニエル・アルヴェス(Daniel Alves)以外が冷静にPKを沈めたセビージャが史上初のスペイン勢同士の決勝を制し、1985年と1986年大会のレアル・マドリード(Real Madrid)以来となる史上2チーム目の大会連覇を達成した。

 試合後セビージャのフアンデ・ラモス(Juan de la Cruz Ramos)監督は「我々はディフェンシブに戦うのではなく多くのゴールチャンスを作り120分間ゲームを壊すことなく積極的にプレーした。一人少なくなったとはいえエスパニョールは非常にタフで、PK戦は運により勝敗が決する要素が強いことは事実だが、前回大会で優勝を経験したことで我々はタイトルの獲得がいかに困難かを知り、それを楽しむ術を身につけていた。この経験が異常なテンションを伴うPK戦での勝利に結びついた」と試合を振り返った。

 また、UEFA杯を制したことで第34節終了時点で首位のレアル・マドリードと勝ち点2差の3位につけるリーグ戦、決勝進出を決めているスペイン国王杯(Copa del Rey 06-07)と合わせた三冠に一歩前進したフアンデ・ラモス監督は「大会連覇を達成したことで我々のシーズンは既に成功を収めたと言えるので、リーグ戦とスペイン国王杯の決勝では何も恐れることなくプレーできる」と語り、三冠獲得への決意を新たにした。

 一方、エスパニョールのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、1987-1988年大会の決勝でもレバークーゼン(Leverkusen)にPKで敗れ、優勝を逃している同クラブで当時プレーしていたこともあり「このクラブの過去を考えると非常に残酷な結果となってしまった。多くのチャンスを作り勝利を予感していたのだが、ウルタドが退場になってからは対11人でも難しいセビージャを相手に一人少なくなり困難を極めた。我々は大きな希望を持って正々堂々プレーし、再びPKで敗れるという悲惨な結果になってしまったが、どうしても敗戦を選ばなければならないのなら、この負け方を選んでいただろう」とPK戦での敗戦に悔しさを滲ませた。

 写真は、トロフィーを前に優勝の喜びを爆発させるカヌーテ(中央)。(c)AFP/CARL DE SOUZA