【パリ 16日 AFP】パリの大統領府であるエリゼ宮(Elysee Palace)で16日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)新大統領の就任式が行われた。退任するジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領から権限を移譲されたサルコジ氏は、急速に変化する世界に適応できるフランスを目指し、抜本的な改革を誓った。

 左右激戦となった選挙戦を勝ち抜いた右派のサルコジ氏は、1958年以降の第5共和制で6人目の大統領で、任期は5年。

 サルコジ氏は大統領執務室で、エリゼ宮を去るシラク前大統領から、核兵器の起動コードなど権限の移譲を完了した。

 エリゼ宮のメイン・ホールで行われた就任式では、招待された聴衆らの前で、大統領選の正式結果としてサルコジ氏が勝利したことが読み上げられた。アンバリッド広場(Invalides esplanade)から打ち上げられた祝砲の音は、セーヌ(Seine)川対岸まで響いた。

 10分間のテレビ演説では、「人々が私に大統領としての権限を委ねた。私はそれを忠実に行使する。フランス国民が私に委ねてくれた信頼に足る存在となりたい、という願いとともに」とサルコジ氏は述べた。

 さらに同氏は「私はフランスの独立、フランスのアイデンティティを守る。国家の威信に対する敬意、特に”公平”に対する敬意を常に忘れない」、「変化が要求されている。フランスにとって、これほど流動的な世界の中に置かれ、これほど惰性のリスクが高かったことはかつてない。世界中が他者よりも早く変化しようと試みている中、いかなる遅れも致命的になりかねない」と選挙中に繰り返した主張を語った。

 招待された聴衆の中には、新大統領夫人と10歳の息子、前妻との4人の子どもの姿も見られた。また、エリゼ宮前には見物の人だかりができた。

 写真は同日、就任式前にセシリア(Cecilia)夫人にキスするサルコジ新大統領(右)。写真左から息子のピエール(Pierre)、義理の娘ジャンヌ・マリー(Jeanne-Marie)とジュディス(Judith)、息子のルイ(Louis、前面)とジャン(Jean)(c)AFP/THOMAS COEX