【ニューヨーク 16日 AFP】競売大手サザビーズ(Sotheby’s)で行われたオークションで15日、米抽象画家マーク・ロスコ(Mark Rothko)による作品が現代アートにおけるオークションとしては史上最高額の7280万ドル(約87億円)の値をつけて落札した。

ラトビア生まれのロスコの描いた作品『White Center(Yellow, Pink and Lavender on Rose)』は、当初4000万ドル(約48億円)での落札が予想されていた。

サザビーズよると、匿名希望者による落札だったという。同作品は1960年からニューヨークの慈善家デビッド・ロックフェラー(David Rockefeller)のコレクションの一部だった。

15日に行われたその他のオークションでは、英国人アーティストのフランシス・ベーコン(Francis Bacon)による作品が当初の予想額3000万ドル(36億円)を上回る5268万ドル(約63億円)で落札した。

これまで最も高値で売られた現代絵画作品はジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)の『No. 5, 1948』。同作は2006年に私的な取引を通じて1億4000万ドル(約168億円)で匿名の購入希望者に売られた。

写真は14日、同オークション前の内覧会で展示されたロスコの『White Center(Yellow, Pink and Lavender on Rose)』。(c)AFP/TIMOTHY A. CLARY