アブグレイブ捕虜虐待の米軍中佐、8月に軍法会議へ - 米国
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【ワシントンD.C./米国 16日 AFP】イラクの旧アブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所におけるイラク人虐待事件で、収容者を虐待した罪に問われているスティーブン・ジョーダン(Steven Jordan)陸軍中佐(51)を裁く軍法会議が8月に開始されることが15日、明らかになった。同中佐は本件で訴追された唯一の高級将校。
同刑務所における捕虜虐待が2004年4月に明るみに出てから3年が経過するが、ジョーダン中佐以外に責任者の司令官や政治家が、1人も裁判にかけられていないことに怒りの声が広がっている。
捜査当局が中佐に「被告人としての権利」を通知する義務を怠っていたとする弁護側からの主張を受け、裁判所は起訴の件数は大幅に削減した。その結果、残りのすべての件で有罪になった場合でも最高で禁固16年6月の実刑にとどまることも予想される。
捕虜尋問の責任者であったジョーダン中佐は、虐待のほか職務怠慢、虐待事件捜査の妨害、虚偽の証言、故意の命令違反などの罪にも問われている。裁判は8月20日に開始され、予備審問は7月10日に行われる。
写真はワシントンD.C.で2007年2月6日、軍事裁判所を出るジョーダン中佐。(c)AFP/TIM SLOAN
同刑務所における捕虜虐待が2004年4月に明るみに出てから3年が経過するが、ジョーダン中佐以外に責任者の司令官や政治家が、1人も裁判にかけられていないことに怒りの声が広がっている。
捜査当局が中佐に「被告人としての権利」を通知する義務を怠っていたとする弁護側からの主張を受け、裁判所は起訴の件数は大幅に削減した。その結果、残りのすべての件で有罪になった場合でも最高で禁固16年6月の実刑にとどまることも予想される。
捕虜尋問の責任者であったジョーダン中佐は、虐待のほか職務怠慢、虐待事件捜査の妨害、虚偽の証言、故意の命令違反などの罪にも問われている。裁判は8月20日に開始され、予備審問は7月10日に行われる。
写真はワシントンD.C.で2007年2月6日、軍事裁判所を出るジョーダン中佐。(c)AFP/TIM SLOAN