【ぺトラ/ヨルダン 16日 AFP】アブドラ・ビン・フセイン(Abdullah Bin Hussein)国王は15日、包括的中東和平促進のため、イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相と異例の会談を行い、同首相に対し中東包括和平案の受け入れを求めた。

 今回の会談は、3月にアラブ連盟(Arab League)の首脳会議で「ベイルート宣言」が再採択されてから初となる両首脳による会談となった。この計画では第3次中東戦争(1967)の全占領地からの撤退を条件としている。

 ペトラ(Petra)で開催されたノーベル賞受賞者の会合後、アカバ(Aqaba)で同国王と会談したオルメルト首相は、条件を要求しない限りにおいて、包括的中東和平の話し合いに向けアラブ諸国首脳らと会談する準備はできていると明らかにした。

 フセイン国王は会談で、オルメルト首相に対し中東包括和平案の受諾を求め、声明では「イスラエルとパレスチナは決められた時間的枠組みの中での中東包括和平案の実施に合意し、…全ての懸案解決に向けて交渉を開始すべき」と述べた。

 写真は同日、アカバで会談するフセイン国王とオルメルト首相(左)。(c)AFP/Government Press Office/AMOS BEN GERSHOM