サルコジ新大統領を待ち受ける、官邸の「華麗なる生活」 - フランス
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【パリ 15日 AFP】16日に大統領に就任するニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)氏はパリの一等地にある大統領官邸(Elise palace)に住むことになる。凱旋門があり、丸いヘルメットをかぶったフランス親衛隊の衛兵、入念に手入れされた庭、ご機嫌伺いする召使いといった君主制の彩りがあふれる大統領の生活とは、どんなものなのだろうか。
■18世紀の宮殿がいまも、大統領官邸として生きている
ファッション店が軒を連ねるフォブール・デュ・サントノレ通り(Faubourg Saint-Honore)に建つ大統領官邸は、部屋数365を誇り、約1000人の使用人が大統領の世話にあたる。
18世紀に建てられたエリゼ宮には、ルイ15世様式の家具とゴブラン織りのタペストリーで飾り立てられた複数の応接間、映画室、「4つ星レストラン級」ともいえる厨房と数千本の極上ワインを蔵するワインセラーがある。宮殿の庭では毎年、7月14日の革命記念日(Bastille Day)には大統領主催のパーティーが開催される。
宮殿時代の「エリゼ宮」の名称は、シャンゼリゼ(Champs Elysees)通りと同様に、ギリシャ神話の英雄が死後に住む安住の地、「Elysian」にちなんでつけられたものだ。
■優雅な生活に掛かるコストへの批判は、大統領選の争点にも
しかし、もちろん王侯貴族のようなこんな生活には、当然それに見合ったコストがかかる。
公式発表では官邸の年間予算は3200万ユーロ(52億2500万円)である。しかし、独自の会計検査を行った社会党(PS)議員によれば、この数字は実際の3分の1にしかすぎない。各省庁が残りのコストをカバーしているのだという。
5月6日の大統領選決選投票で敗退した社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏によれば、ジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領が政権を握った1995年以来、官邸の運営予算は約800%にもふくれ上がったという。
選挙活動に際し「当選したらぜいたくをやめて、大統領官邸の運営コストを大幅削減する」と宣言していたロワイヤル氏は「君主制の流れを止める時だ」とも警告している。もし大統領官邸に入居することになればこのあふれるぜいたくを大幅にカットダウンすると宣言したが、彼女は入居することができなかった。
一方、勝利を収めたサルコジ氏は、任期中大統領の職務の透明性を高めると明言したこともあり、経費削減への圧力は避けられないだろう。
■新ファーストレディーは「宮殿」に収まるのか?
ブルジョア出身という社会的地位が華美な装飾に釣り合っていたシラク大統領の12年の任期の後で、サルコジ氏の登場は官邸に現代の風を吹き込むだろう。
敬けんなカトリック教徒のベルナデット・シラク(Bernadette Chirac)夫人は、パリの病院のために自ら福祉団体を設立したり、要人らと面会するなど「ファーストレディー」の役割を完璧に務め上げた。しかし、夫の政治には断固としてかかわらなかった。
一方、セシリア・サルコジ(Cecilia Sarkozy)夫人(49)は元モデルで、広告会社の重役を務める自立した女性。サルコジ新大統領は、同夫人と情熱的だが問題も多い結婚生活を送っている。セシリア夫人は、分別のあるファーストレディーの役割には容易に収まりそうにない。
セシリア夫人自身も「自分をファーストレディーだとは思っていない。退屈だもの。ジーンズやカウボーイブーツで歩き回る方がいい」と話している。
ちなみに、新大統領夫妻が官邸に退屈すれば、14世紀に建てられたパリ近郊のランブイエ城(Rambouillet Chateau)やエリゼ宮の向かいにある第2官邸オテル・マリニ(Hotel Marigny)、地中海の小島にあるフォール・ブレガンソン(Bregancon Fort)といった大統領の別邸で週末を過ごすことも可能だ。
写真は大統領官邸正面。(2006年10月17日撮影)。(c)AFP/PATRICK KOVARIK
■18世紀の宮殿がいまも、大統領官邸として生きている
ファッション店が軒を連ねるフォブール・デュ・サントノレ通り(Faubourg Saint-Honore)に建つ大統領官邸は、部屋数365を誇り、約1000人の使用人が大統領の世話にあたる。
18世紀に建てられたエリゼ宮には、ルイ15世様式の家具とゴブラン織りのタペストリーで飾り立てられた複数の応接間、映画室、「4つ星レストラン級」ともいえる厨房と数千本の極上ワインを蔵するワインセラーがある。宮殿の庭では毎年、7月14日の革命記念日(Bastille Day)には大統領主催のパーティーが開催される。
宮殿時代の「エリゼ宮」の名称は、シャンゼリゼ(Champs Elysees)通りと同様に、ギリシャ神話の英雄が死後に住む安住の地、「Elysian」にちなんでつけられたものだ。
■優雅な生活に掛かるコストへの批判は、大統領選の争点にも
しかし、もちろん王侯貴族のようなこんな生活には、当然それに見合ったコストがかかる。
公式発表では官邸の年間予算は3200万ユーロ(52億2500万円)である。しかし、独自の会計検査を行った社会党(PS)議員によれば、この数字は実際の3分の1にしかすぎない。各省庁が残りのコストをカバーしているのだという。
5月6日の大統領選決選投票で敗退した社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏によれば、ジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領が政権を握った1995年以来、官邸の運営予算は約800%にもふくれ上がったという。
選挙活動に際し「当選したらぜいたくをやめて、大統領官邸の運営コストを大幅削減する」と宣言していたロワイヤル氏は「君主制の流れを止める時だ」とも警告している。もし大統領官邸に入居することになればこのあふれるぜいたくを大幅にカットダウンすると宣言したが、彼女は入居することができなかった。
一方、勝利を収めたサルコジ氏は、任期中大統領の職務の透明性を高めると明言したこともあり、経費削減への圧力は避けられないだろう。
■新ファーストレディーは「宮殿」に収まるのか?
ブルジョア出身という社会的地位が華美な装飾に釣り合っていたシラク大統領の12年の任期の後で、サルコジ氏の登場は官邸に現代の風を吹き込むだろう。
敬けんなカトリック教徒のベルナデット・シラク(Bernadette Chirac)夫人は、パリの病院のために自ら福祉団体を設立したり、要人らと面会するなど「ファーストレディー」の役割を完璧に務め上げた。しかし、夫の政治には断固としてかかわらなかった。
一方、セシリア・サルコジ(Cecilia Sarkozy)夫人(49)は元モデルで、広告会社の重役を務める自立した女性。サルコジ新大統領は、同夫人と情熱的だが問題も多い結婚生活を送っている。セシリア夫人は、分別のあるファーストレディーの役割には容易に収まりそうにない。
セシリア夫人自身も「自分をファーストレディーだとは思っていない。退屈だもの。ジーンズやカウボーイブーツで歩き回る方がいい」と話している。
ちなみに、新大統領夫妻が官邸に退屈すれば、14世紀に建てられたパリ近郊のランブイエ城(Rambouillet Chateau)やエリゼ宮の向かいにある第2官邸オテル・マリニ(Hotel Marigny)、地中海の小島にあるフォール・ブレガンソン(Bregancon Fort)といった大統領の別邸で週末を過ごすことも可能だ。
写真は大統領官邸正面。(2006年10月17日撮影)。(c)AFP/PATRICK KOVARIK