【ロンドン 15日 AFP】ロイター通信(Reuters)は15日、カナダの金融情報・データサービス企業トムソン(Thomson Corporation)の提示した買収額87億ポンド(約2兆700億円)の受け入れを表明した。これにより、世界最大の金融情報・データ企業が誕生することが確実になった。

 新会社の名称は「トムソン・ロイターズ(Thomson-Reuters)」で、ロンドン証券取引所とトロント証券取引所に上場する予定。当局の許可を得て発足後、ロイターのトム・グローサー(Tom Glocer)最高経営責任者(CEO)が社長に就任する見通しとなっている。

 グローサーCEOは新会社を率いることを「楽しみにしている」と語り、次のように豊富を述べた。「今回の合併により、『ロイターの信頼の原則(Reuter Trust Principles)』に従った比類無きグローバル情報企業が誕生する。新会社は顧客に幅広い情報・データを、株主に価値を、そして従業員に大きなチャンスを提供するはずだ」

 トムソン・ロイターズの金融情報・データ市場におけるシェアは、ライバルのブルームバーグ(Bloomberg)の33%を抜き業界トップの34%になる見込み。

 トムソンのリチャード・ハリントン(Richard J. Harrington)社長兼最高経営責任者は声明の中で、「合併は両社の戦略にとって画期的な出来事。トムソンにとっては、全世界のビジネスならびに市場に向け、厳選した情報を提供する企業へと成長する重要な一歩となる」と語った。

 さらに同氏は、「わが社は設立当初から、全利害関係者のために価値を創出することを目指してきた。今回の合併も、その伝統に基づいた決定だ」とも述べた。

 写真はロンドンのロイター本社社屋(2007年5月9日撮影)。(c)AFP/BERTRAND LANGLOIS