【ロンドン 14日 AFP】自動車大手ダイムラークライスラー(DaimlerChrysler)の北米部門で、経営不振にあえぐクライスラー(Chrysler)の売却先として、米非公開投資グループのサーベラス(Cerberus)が最有力候補に浮上した。14日付けの英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)が報じた。

 同紙は売却交渉の関係者の話として、ダイムラーの取締役会が招集される14日または15日にも、合意発表があるとの予測を伝えている。サーベラスが提示した買収金額については、明らかにされていない。

 ただし関係者らは、状況はいまだ「流動的」で、カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル(Magna International)が買収する可能性もあると指摘しているという。

 同紙に情報を提供した関係者の1人は、「買収締結前に100%はない。ただ、今後48時間以内にサーベラスとの合意が成立する可能性は高い」と述べた。

 また別の関係者は、「家を買うようなものだ。売り手が好ましいと思う買い手が現れれば、双方はこのまま話を進めるだろう。だが何か問題が発生し、別の買い手に物件が流れることもありうる」と話した。

 同紙によると、関係各社はいずれもコメントを拒否しているという。

 クライスラーの売却交渉では前週10日、マグナのフランク・ストロナック(Frank Stronach)会長が、買収を「数週間以内に発表したい」との意向を表明したばかりだった。

 ダイムラークライスラーはマグナから部品供給を受けており、マグナの年間売上の25%近くを占める最大顧客。うち15%をクライスラーが占めている。

 写真はクライスラーのロゴ(2007年2月14日撮影)。(c)AFP/ROBERT SULLIVAN