ムーア監督新作をキューバで撮影、米国政府が調査 - 米国
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5月16日~27日にわたって開かれる第60回カンヌ国際映画祭(%%60th Cannes International Film Festival%%)で、プレミア上映が行われる予定。 (c)AFP/Jim Ross
【ニューヨーク 11日 AFP】米国の医療制度に関するドキュメンタリー映画を製作したマイケル・ムーア(Michael Moore)監督がキューバで撮影を行ったことに対し、米国政府が調査を始めていると10日、ムーア監督の広報担当より明らかにされた。
■対キューバ禁輸政策に抵触?
『ボウリング・フォー・コロンバイン(Bowling for Columbine)』で2002年度のアカデミー賞(The Academy Awards)を獲得したムーア監督は、新作『シッコ(Sicko)』撮影のために、9.11同時多発テロで救出活動にあたった救助隊員をキューバに連れて行き、医師の治療を受けさせた。これが、対キューバ禁輸政策に抵触した恐れがあるという。
財務省がムーア監督に宛てた書簡のコピーによると、ムーア監督は20日以内に渡航の目的と出国日、渡航者の氏名、住所などを含む詳細を報告しなければならないという。外国資産管理局(Office of Foreign Assets Control)長が5月2日付けで署名をした書簡には、「キューバでの活動が許可された記録は無い」と記されていた。
ムーア監督は今年2月、10人の救助隊員を連れ、医師の治療を受けさせるためにキューバに渡った。この10人は、2001年の9.11同時多発テロの際、倒壊した世界貿易センター(World Trade Center)ビル跡地でがれきの除去作業にあたり、それが原因で体調が悪化したとのこと。
この書簡を受け取ったムーア監督は、米国政府の干渉を避けるため撮影したフィルムのコピーを国外の「安全な場所」に保管したという。
■ここでも米国主導の「民主主義」か!?
対キューバ禁輸政策は1961年、故ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元大統領により導入され、その後も共産主義が支配するキューバに民主主義をもたらすことを目的に掲げ、数回にわたり強化された。
経済封鎖のもと、米国の東南約わずか150キロに位置するキューバへ旅行する米国市民は少ない。
■映像でブッシュ政権批判
同作品のプロデューサーを務めるMeghan O’Hara氏は、ムーア監督のキューバ渡航に対し調査を命じたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領を非難。
「ブッシュ政権が、監督と作品に対し政治的判断から調査を行っても、我々は屈しない。国民はこの作品を見るだろう。大統領とその政権は、救助隊員が適切な治療を受けられるよう尽力すべきだ」と同氏は述べた。
ムーア監督は度々ブッシュ大統領をターゲットにしてきた。2004年の映画『華氏911(Fahrenheit 9/11)』では、9.11同時多発テロを理由にアフガニスタンやイラクを攻撃した大統領を非難した。
2003年3月、イラク戦争が始まった数日後に開催されたアカデミー賞授賞式で、オスカーを獲得したムーア監督は「我々はこの戦争には反対だ」と述べ、ブーイングと賞賛の声が混じるなか、「嘘偽りの理由から、我々を戦場に送り出す男がいます。ブッシュ大統領よ、恥を知れ」と言い放った。
写真は、第31回トロント国際映画祭(31st Toronto International Film Festival)で「シッコ」の上映会&ディスカッションに登場したムーア監督。なお、同作品は
5月16日~27日にわたって開かれる第60回カンヌ国際映画祭(60th Cannes International Film Festival)で、プレミア上映が行われる予定。 (c)AFP/Jim Ross
■対キューバ禁輸政策に抵触?
『ボウリング・フォー・コロンバイン(Bowling for Columbine)』で2002年度のアカデミー賞(The Academy Awards)を獲得したムーア監督は、新作『シッコ(Sicko)』撮影のために、9.11同時多発テロで救出活動にあたった救助隊員をキューバに連れて行き、医師の治療を受けさせた。これが、対キューバ禁輸政策に抵触した恐れがあるという。
財務省がムーア監督に宛てた書簡のコピーによると、ムーア監督は20日以内に渡航の目的と出国日、渡航者の氏名、住所などを含む詳細を報告しなければならないという。外国資産管理局(Office of Foreign Assets Control)長が5月2日付けで署名をした書簡には、「キューバでの活動が許可された記録は無い」と記されていた。
ムーア監督は今年2月、10人の救助隊員を連れ、医師の治療を受けさせるためにキューバに渡った。この10人は、2001年の9.11同時多発テロの際、倒壊した世界貿易センター(World Trade Center)ビル跡地でがれきの除去作業にあたり、それが原因で体調が悪化したとのこと。
この書簡を受け取ったムーア監督は、米国政府の干渉を避けるため撮影したフィルムのコピーを国外の「安全な場所」に保管したという。
■ここでも米国主導の「民主主義」か!?
対キューバ禁輸政策は1961年、故ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元大統領により導入され、その後も共産主義が支配するキューバに民主主義をもたらすことを目的に掲げ、数回にわたり強化された。
経済封鎖のもと、米国の東南約わずか150キロに位置するキューバへ旅行する米国市民は少ない。
■映像でブッシュ政権批判
同作品のプロデューサーを務めるMeghan O’Hara氏は、ムーア監督のキューバ渡航に対し調査を命じたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領を非難。
「ブッシュ政権が、監督と作品に対し政治的判断から調査を行っても、我々は屈しない。国民はこの作品を見るだろう。大統領とその政権は、救助隊員が適切な治療を受けられるよう尽力すべきだ」と同氏は述べた。
ムーア監督は度々ブッシュ大統領をターゲットにしてきた。2004年の映画『華氏911(Fahrenheit 9/11)』では、9.11同時多発テロを理由にアフガニスタンやイラクを攻撃した大統領を非難した。
2003年3月、イラク戦争が始まった数日後に開催されたアカデミー賞授賞式で、オスカーを獲得したムーア監督は「我々はこの戦争には反対だ」と述べ、ブーイングと賞賛の声が混じるなか、「嘘偽りの理由から、我々を戦場に送り出す男がいます。ブッシュ大統領よ、恥を知れ」と言い放った。
写真は、第31回トロント国際映画祭(31st Toronto International Film Festival)で「シッコ」の上映会&ディスカッションに登場したムーア監督。なお、同作品は
5月16日~27日にわたって開かれる第60回カンヌ国際映画祭(60th Cannes International Film Festival)で、プレミア上映が行われる予定。 (c)AFP/Jim Ross