【エルサレム/イスラエル 8日 AFP】包括的中東和平に向けた会談のため、エフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相が15日にヨルダンを訪問することが明らかになった。8日に首相府が明らかにした。

 ヨルダン政府の要請を受け、同国の都市ペトラ(Petra)で開催されるノーベル賞受賞者の会合に併せて訪問する予定。滞在中にアブドラ・ビン・フセイン(Abdullah Bin Hussein)国王と会談する。

 オルメルト首相とアブドラ国王の会談は約半年ぶりとなる。前回会談は、自国とパレスチナ自治区の和平交渉再開に向け、オルメルト首相が2006年12月19日にヨルダンを電撃訪問し実現した。

 15日の会談では、アラブ連盟(Arab League)が提唱する包括的中東和平案について協議するとみられる。

 中東和平案は、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領したアラブの領土から全面撤退し、パレスチナ国家建国とパレスチナ難民の帰還権を承認することを条件に、イスラエルとアラブ諸国との関係正常化を目指すもの。

 同和平案は、2002年にサウジアラビアが提案したが、イスラエルはこれを全面的に拒否。しかし最近になって、パレスチナ難民帰還権の修正を条件に交渉に応じる姿勢をみせ、3月にもサウジアラビアで和平案再生に向けた首脳会談が実施されていた。

 難民帰還権については、アラブ連盟はこれまでのところ修正を拒否する意向を明らかにしている。一方、オルメルト首相は7日、難民帰還権は認めないとの構えをあらためて表明している。

 写真は7日、国会でツィピ・リブニ(Tzipi Livni)外相(左)と話すオルメルト首相。(c)AFP/YOAV LEMMER