【ロンドン 6日 AFP】映画「クィーン(The Queen)」でエリザベス2世(Queen Elizabeth II)を演じ、オスカーを獲得した女優ヘレン・ミレン(Helen Mirren)が、バッキンガム宮殿での夕食会を辞退していたことが明らかとなった。メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)紙が6日、報じた。
 
 同紙によれば、ミレンの辞退理由は、米国で進行中の新作「National Treasure:Book of Secret」の撮影のためだという。ミレンは同紙に対し、5月1日に宮殿での夕食会に招待されたが撮影スケジュールを変更できなかった、と語ったという。
 
 英王室関係者は「映画で自身を演じた人物を、女王が個人的に夕食会へ招待するというのは前代未聞」であり、「日程が合わないとして辞退されるとは予想していなかった」と語った。

 今年2月、アカデミー賞最優秀主演女優賞の受賞スピーチでミレンは、80歳になる女王が半世紀にわたり「威厳、義務感、そしてそのヘアスタイルを保ち続けている」ことへの賛辞を表した。「女王陛下の精神力と一貫性に敬意を表します。そして感謝します。なぜなら彼女を演じなければ、おそらく私がここにいることはなかったでしょうから」とオスカー像を高く掲げ、そして「みなさんへこの映画を捧げます」と続けた。

 写真は、アカデミー賞授賞式会場に登場したミレン(2007年2月25日撮影)。(c)AFP/ROBERTO SCHMIDT