【パリ 6日 AFP】6日投開票が行われた仏大統領選挙の決選投票で、左派社会党(PS)のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏を破って当選した右派国民連合(UMP)のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)氏は、パリ中心部のコンコルド広場(Place de la Concorde)で1万人の支持者らを前に勝利宣言を行い、次のように演説した。

「今日はフランスにとって、勝利の日。皆さんには、寛容と忍耐と友愛をもって、互いに手を差し伸べ合ってほしい。誰一人として道端に置き去りにすることなく団結し、一体となったフランスのイメージを示して欲しい」

 「わたしはこれまでの政治生活のなかで、何度か勝利を味わってきた。だが勝利とは、寛容であってこそ素晴らしいものとなる。勝利は、復讐(ふくしゅう)であってはならない。この勝利が、国家全体にとっての勝利でなければ、意味がない。わたしを支持しなかった人々も、これを理解して欲しい」

 「政治に不信感を抱いているすべての人々に、政治が帰ってきたのだと言いたい。『やむを得ず断念する』などという言葉は、わたしの辞書にはない。不公平の犠牲となっているすべての人々、尊重されていないすべての人々、わたしの政策とは異なる主張を信奉するすべての人々に対して、わたしは不正と闘う大統領になると約束しよう」

 「国民一人ひとりに機会を与えたい。わたしが仕えたい共和国には、義務を伴わない権利は存在しない。機会は国民すべてが得られるべきものだが、それは人々が努力と、責務と、信念によって自力で獲得するものでなければならない。全国民があらためて、個人の尊厳を持たなければならない」

 「国民すべてに雇用を約束しよう。わたしはそのために闘う。購買力が深刻な問題となっていることはかねてより述べてきたが、これについても改善に尽くそう。地球環境の保護も重要課題だ」

 「世界中の抑圧された人々、苦しんでいる女性たち、拘束され労働を強要されている子どもたち、フランスは迫害を受けている人々に寛容な国があることを知ってもらいたい。
 フランスのアイデンティティー、すなわちわが国の歴史と文化にかかわる活動に力を注ぐことが優先事項だということも、繰り返し述べてきた通りだ」

 「皆さんには、フランスとその文化に誇りを持ってほしい。われわれの国は1つだけだ。国を愛し、国に尽くさなければならない」

 写真は6日、勝利宣言の後、パリ市内のコンサートホール、サル・ガボー(salle Gaveau)で支持者らの声援に応えるサルコジ氏。(c)AFP/DOMINIQUE FAGET