【ブリュッセル/ベルギー 6日 AFP】女子テニスの元世界ランク1位のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)が、自身のウェブサイト上で現役引退を表明した。

 全米オープン・テニス2005(the US Open Tennis Championships 2005)優勝を含む、女子テニス協会(Women’s Tennis Association、WTA)主催の大会において、シングルスでは34勝を挙げているクライシュテルスは、事前に今年中にもツアーから引退することを表明していた。ウェブサイト上での声明の中でクライシュテルスは、「素晴らしい現役生活だった。でも、もうラケットを置く時。アントワープで今までの全てに終わりが告げられました」と、今年2月にアントワープで行われたプロクシムス・ダイヤモンド・ゲーム2007(Proximus Diamond Games 2007)の決勝で敗れたことを引き合いに、現役生活から退く決意を語った。また、怪我との戦いや、第一線で戦い続ける為には代価がかかるとし、「怪我を治したと思ったら再発させたりして、朝ベッドから這い出るように起きたりするのはもう耐えられない。テニスをするのは好きだけど、怪我のせいでここ2年は前のようにテニスを楽しめなくなった。昨年、トレーナーと色々試したけれど、思わしく行かなかった」と語った。

 23歳のクライシュテルスにとっては、J&Sカップ(J&S Cup 2007)・シングルス2回戦で敗退を喫したのが最後の試合。今年1月のメディバンク国際(Medibank International 2007)での優勝が最後の栄冠となった。今夏、ベルギー・バスケットボール1部のEuphony Breeに所属する米国のブライアン・リンチ(Brian Lynch)と結婚する予定。

 写真は、プロクシムス・ダイヤモンド・ゲーム2007・シングルス2回戦に勝利して観客の声援に応えるクライシュテルス(2007年2月14日撮影)。(c)AFP/BELGA ERIC