【ブラジリア/ブラジル 5日 AFP】ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)は今週、世界最大のカトリック国であるブラジルの訪問を予定している。これを目前した5日、ブラジルの若いカトリック教徒の多くは、「コンドームと結婚前のセックスについて、バチカンとは意見を異にする」という調査結果が公表された。

■「良きカトリックであること」と「避妊」は矛盾しないと

 調査はブラジルのIbope Instituteが、11月から1月までの3か月間、ブラジル全土の18歳から29歳までの1989人のカトリック教徒を対象に対象に行われた。

「婚前交渉をすべきでない」というバチカンの見解に対しては20%が賛成、79%が反対と、反対が大幅に上回った。

 さらに、88%が避妊をすることと良きカトリックであることは矛盾しないとし、62%がコンドームと婚前交渉に関する教会の姿勢は時代遅れだと回答した。

 避妊と性感染症の予防を目的としたコンドームの使用については、96%が賛成、反対はわずか3%にとどまった。

■調査に答えたのは若者は「名前だけのカトリック教徒?」

 今回の調査は、妊娠中絶を推進するフェミニストグループ「自由な選択のためのカトリック教徒たち(Catholics for a Free Choice)」の依頼で行われた。

 このグループに所属する社会学者は調査結果を受けて「若いカトリック教徒は、ことセックスに関する限り、若い非カトリック教徒と同じように行動している」と述べた。

 一方、ブラジル司教会議の担当者は、調査に協力した若者について「自分はカトリックだといいながら、カトリックの教義を実践していない。名前だけのカトリック教徒なのです」と話している。

 調査結果は、「O Estado de Sao Paulo」紙と「Epoca」誌に掲載された。ベネディクト16世は9日から13日までの日程でブラジルを訪問する。(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON