【ラゴス/ナイジェリア 4日 AFP】南部で2日の夜から3日にかけて、武装グループによる誘拐事件が3件発生し、合わせて少なくとも20人の外国人が拉致された。

 暴力と不正によって混乱した大統領選挙から2週間、アフリカ最大規模の産油国であるナイジェリアでは外国人が連れ去られる事件が相次いでおり、1日には外国人労働者6人が海上に停泊中の石油運搬船から拉致されている。

 2日夜には、産油量の豊富なデルタ(Delta)州南部ワリ(Warri)の飲食店で、オランダ人労働者が拉致された。

 3日早朝には、リバース(Rivers)州の建設現場から、銃撃戦の末、3人の韓国人と8人のフィリピン人労働者が拉致された。

 3件目の事件は、リバース海岸沖90キロメートルの地点に停泊していたイタリア石油大手ENIと、Single Buoy Moorings(SBM)社が運営する石油運搬船Mystrasに乗船していた外国人労働者8人が武装グループにより拉致されたが、数時間後に解放された。
 
 会社関係者によると、Mystrasで拉致されたのは、英国人1人、クロアチア人2人、オーストラリア人1人、ルーマニア人1人、チリ人1人、ポーランド人2人。

 駐ナイジェリアのポーランド大使は人質の解放を確認し、健康診断のためポートハーコート(Port Harcourt)に向かったと述べた。ポーランド通信(PAP)がワルシャワ(Warsaw)で伝えた。

 SBM社の関係者によると、拉致事件に伴う襲撃により石油生産は停止を強いられ、Okonoの油田での損失は1日当たり4~5万バレル。

 反政府武装勢力のニジェール・デルタ解放運動(Movement for the Emancipation of the Niger Delta、MEND)が、Mystrasへの襲撃について犯行声明を出している。

 写真は、エスクラボス(Escravos)川で、記者の前で武器を構えて見せる反政府勢力のメンバー(2006年2月24日撮影)。(c)AFP/Dave Clark