【ワシントンD.C./米国 1日 AFP】ニコラス・バーンズ(Nicholas Burns)米国務次官が、「米印原子力協定」の締結にむけた最終調整のため、5月中旬にもインドを訪問する。ショーン・マコーマック(Sean McCormack)米国務省報道官が1日に発表した声明文のなかで明らかにした。

 同報道官によると、バーンズ次官の訪印は、「米印原子力協定」の締結にむけて、最終懸案事項の解決を目指すものとなるという。

 また、これに先立ち米国で行われた、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官らとの会談について、インドのシブ・シャンカル・メノン(Shivshankar Menon)外相は、「きわめて有意義」で「前向き」なものだったと評価しているという。

 マコーマック報道官は、さらに、バーンズ次官とメノン外相が、南アジア地域の平和と安定に向け引き続き努力することでも合意していると付け加えた。

 前回のバーンズ次官との会談についてメノン外相は、「実り多い会談に満足している」と語り、同次官の訪印をを歓迎すると述べた。また、「『原子力協定』の締結は可能だ。できる限り早い時期に締結したい」と、締結に向けた意欲を表明した。

 在米インド大使館広報の発表によると、バーンズ次官とメノン外相は米国における会談で、原子力協力を含め米印間の諸問題を協議したという。
 
 写真は2007年1月18日、トルコのアンカラ(Ankara)で記者会見に臨むバーンズ国務次官。(c)AFP