【ドーハ/カタール 2日 AFP】カタール政府は1日、日本政府に対し平和目的での原子力開発の技術支援を要求、見返りとして日本に対する天然ガス輸出増加の用意があると述べた。

 日本政府当局によると、ハマド・ビン・ジャシム・ビン・ジャブル・サーニ(Hamad bin Jasim bin Jabr al-Thani)第1副首相は、安倍晋三首相との会談で要求を提示し、「カタール政府は原子力発電に関心があり、日本の協力を求める」と述べた。安倍首相は、エネルギー安全保障における協力体制確立を目的として中東諸国を歴訪中。

 ハマド第1副首相は「協力が実現すれば、(カタール政府は)日本への天然ガス輸出を大幅に増加させる」と述べた。

 これに対し安倍首相は、平和目的の原子力開発に対する支援は「重要な国際貢献」としながらも、技術支援提供の約束は見送り、「まず国際原子力機関(IAEA)を通じた技術支援を利用するのが有益だ」と述べるにとどまった。

 安倍首相はまた、カタール政府は原子力開発計画を導入する前に、安全な核燃料の保存方法と核非拡散について学ぶ必要があるとも付け加えている。

 写真は同日、会談を前に握手する安倍首相(右)とFaisal bin Qasim al-Thani皇子。(c)AFP