【ペシャワル/パキスタン 29日 AFP】パキスタン政府は、内相を標的とし24人を死亡させた爆弾テロ事件の特別捜査チームを発足させた。政府関係者が29日伝えた。

 爆弾テロがあったのは28日で、アフタブ・シェルパオ(Aftab Sherpao) 内相がアフガニスタンと国境を接する北西辺境州(North West Frontier Province、NWFP)のチャルサダ(Charsada)で演説を終えた直後に犯人が演壇に駆け寄り自爆した。

「この事件のための州警察と連邦警察による共同捜査チームを設置した」とAkram Durrani北西辺境州首相はシェルパオ内相との面会後、記者団に話した。

 シェルパオ内相はペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領の忠実な支持者で、テロとの戦いでの政府の功績を称えてきた。

「自爆テロの標的は私だった」とシェルパオ内相は国営テレビで述べた。

 内務省によると、シェルパオ内相はチャルサダの病院で応急手当を受け、その後ペシャワルの自宅に運ばれた。

 関係者によると、内相の負傷の程度は重くはなく、厳重な警備にもかかわらず犠牲となった9人の葬儀に出席するため、29日に再びチャルサダに向かう。

 北西辺境州はパシュトゥン系の内相の故郷だが、州内の部族自治地域では何年にもわたり国際テロ組織アルカイダ(Al-Queda)やイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)のメンバーと政府軍の間で衝突が続いている。

 2007年に入り、パキスタンでは今回のテロも含め9回の自爆テロが起きている。うち2回はイスラマバードで起き、残りは警察や軍を狙ったものだった。

 当局はテロ事件の大半が、パキスタン人のタリバンメンバーによるもので、1月に部族地域の南ワジリスタン(South Waziristan)にあるアルカイダのものとされる訓練施設に対し軍が行った空爆の報復とみている。

 写真は29日、チャルサダで行われた自爆テロの犠牲者の葬儀。(c)AFP/Tariq MAHMOOD