【モスクワ/ロシア 29日 AFP】モスクワ音楽院(Moscow's music conservatory)で28日、伝説的なチェロ奏者で指揮者のムスチスラフ・ロストロポービッチ(Mstislav Rostropovich)氏の追悼コンサートが開催された。

 ロストロポービッチ氏は体長を崩しモスクワ市内の病院で治療を受けていたが、27日に入院先の病院で死去。80歳だった。

 追悼コンサートには同氏をしのぶ数千人の人々が訪れ、モスクワ交響楽団による演奏のなか、棺に横たわるロストロポービッチ氏に花を捧げた。

 オペラ歌手のガリーナ・ビシネフスカヤ(Galina Vishnevskaya)夫人は、遺族やロストロポービッチ氏の故郷アゼルバイジャンのバクー(Baku)から駆けつけた知人らに囲まれ、棺の隣でうなだれた様子で座っていた。

 チェロを学ぶ19歳の学生は、ロストロポービッチ氏に敬意を表し「彼はモダンアート界の偉大な人物だった。彼亡き今、空虚感が漂うだけ。時代は幕を閉じた」と楽器を握りしめながら語った。

 追悼コンサートにはウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も参列し、ステージに置かれた棺のそばに深紅のバラを添えると、ビシネフスカヤ夫人へ向かい哀悼の言葉を述べた。

 写真は同日、追悼コンサートでロストロポービッチ氏に最後の別れを告げる人々。(c)AFP/ALEXANDER TITORENKO