【タリン/エストニア 28日 AFP】旧ソ連兵の銅像撤去を発端とした首都タリン(Tallinn)での暴動は、2日目の27日夜にも発生し、約100人が負傷、600人が拘束された。

■前夜より激しさを増した暴動

 タリンの中心街で27日夜に発生した暴動では、「Rossiya! Rossiya!(ロシア人のロシア)」と叫び、ロシア国旗を掲げた若者グループと、それを押し返そうとする警察当局が衝突した。

 警察当局によれば、暴徒化したロシア系の若者たちのグループは、国立美術大学の窓ガラスを割り、国立劇場に乱入、店舗から略奪などを行った。この暴動で警官7人を含む96人が負傷。拘束者の数は、前夜の2倍となる600人にのぼった。

 「若者が前夜より攻撃的になり、退去命令に従わなかったため、拘束者の人数が増えた」と地元警察の報道官は国営ラジオで述べた。

■ロシア上院では国交断絶を呼びかける決議案が通過

 ロシア外務省は27日、ロシア人1人がタリンでの暴動で死亡し、エストニアが1991年に旧ソ連から独立して以来、最悪の事態だと発表した。

 ロシアは銅像の撤去に怒りを示していた。セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)露外相は、エストニア政府が緊迫した状況を作ったとして非難し、ロシアの上院ではエストニアとの国交断絶を呼びかける決議案が通過した。

 写真は27日、モスクワのエストニア大使館前で「ファシズム反対」と書かれたポスターを掲げ第二次大戦中の旧ソ連兵の制服で抗議するYoung Guards of United Russiaのメンバーら。(c)AFP/MAXIM MARMUR