【パリ/フランス 23日 AFP】5月6日の決選投票でフランス初の女性大統領を目指すセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)候補(53)は新しいスタイルのリーダーシップと、貧困層と失業問題への対策強化により、フランス社会に変化をもたらすと訴えている。

 ポワトゥー・シャラント(Poitou-Charentes)地域圏議会議長だったロワイヤル候補はわずか1年半前までほとんど無名で、社会党(PS)の一幹部以上の役割を果たすとは思われていなかった。

 しかし、前年11月の社会党の大統領候補選で2人の大物政治家を破ったロワイヤル候補は、世論調査で右派のニコラ・サルコジ氏を上回る支持を集め、「世論調査の女王」の異名をとった。

 相次ぐ外交政策上の失態や社会党の内紛に見舞われ、1月末の世論調査で彼女への支持は著しく低下した。

 しかし、22日の第1回投票でロワイヤル候補は2位につけ、1位のサルコジ候補とともに5月6日の決選投票への進出を決めた。

 14歳から22歳まで4児の母でもあるロワイヤル候補は、「私と共に、あなた抜きの政治は二度とごめん(With me, never again will politics be made without you)」というキャッチフレーズを掲げて民主主義に新時代を画すことを誓い、エリゼ宮(Elysee palace)に女性を送るという歴史的な選択を有権者に迫った。

 ロワイヤル候補は議会の監視機能を強化する一方、大統領の権力を制限することを主張しており、この方向で政府機構を改革するため、国民投票を実施するとしている。

 ロワイヤル候補は若年失業者のための雇用創出、最低賃金の引き上げ、少額年金のてこ入れなど、新しい社会経済プログラムを多数導入することで、フランスの福祉水準を維持、向上させるとしている。

ロワイヤル候補はフランスで多数のエリートを輩出する国立行政学院(Ecole nationale d’administration、ENA)を経て、ミッテラン大統領の補佐官として政界入りし、この職を7年間務めた。

 1988年、ロワイヤル候補は国民議会(下院)議員に選出され、4年後には環境相となり、初めて内閣入りした。1997年から2002年の社会党政権では教育相、家庭・児童担当相を歴任した。

 ロワイヤル候補は、フランス北東部、ロレーヌ(Lorraine)出身の軍士官の8人の子どもの1人でセネガル(Senegal)生まれ。パートナーは同じく社会党のフランソワ・オランド(Francois Hollande)第1書記。

 写真は22日、選挙結果発表後にパリの社会党(PS)本部前でセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)候補が掲げるバラの花。バラは同党のシンボル。(c)AFP/OLIVIER LABAN-MATTEI