【東京 22日 AFP】安倍晋三首相は22日、27日に予定されているジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領との首脳会談において、北朝鮮による拉致問題を協議する意向であることを表明した。

 首相は同日開かれた北朝鮮による拉致被害者家族会との昼食会で、「拉致問題解決の重要性をブッシュ大統領と話したい」と述べた。

 そして、「みなさんが平和で穏やかに暮らせるようにすることがわたしの責任。拉致問題は国際的な人権問題であり、世界が連携して取り組まなければならない課題だ」と話した。昼食会には、ルーマニアやタイ、韓国の拉致被害者家族らも出席した。

 安倍首相の訪米は、2006年9月の就任後初めて。ブッシュ大統領は、前年11月にベトナムのハノイ(Hanoi)で開催されたアジア太平洋経済協力会議(Asia-Pacific Economic Cooperation、APEC)で行われた初の日米首脳会談で、安倍首相の拉致問題への姿勢を支持する考えを示している。

 写真は同日、昼食会で話をする安倍首相。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI