<ソマリア紛争>国連、ソマリア展開中のAU平和維持部隊への援助を要請 - 米国
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【ニューヨーク/米国 21日 AFP】潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連(UN)事務総長は20日、ソマリアで展開中のアフリカ連合(African Union、AU)平和維持部隊への支援を呼び掛ける報告書を国際社会に向け発表した。武力による解決を図ろうとすれば同国の首都、モガディシオ(Mogadishu)の状況は悪化すると警告している。
■武力による解決を強くいましめる
潘事務総長は報告書のなかで「国際社会は至急、あるゆる手段でAU部隊を援助すべき」と述べ、AU平和維持部隊がソマリアでの任務を終え、ソマリアに駐留するエチオピア軍部隊の撤退を促すための十分な財政、物資輸送上の支援を行う必要があると強調した。
報告書は武力による解決を目指すことの危険性も指摘している。潘事務総長は「軍事的手段でモガディシオの安定を図ろうとすれば、軍閥や地域の反感が長期にわたり増幅し、和解プロセスへの道筋が困難になる」と指摘。それに代わる手段として「ソマリア国内の武装勢力に、紛争の拡大や武器の拡散をやめるよう説得し、安定に向けた積極的な貢献を引き出す」ことを提唱している。
■治安悪化続くモガディシオ、人道危機が深刻化
現地人権団体の発表によると、国連の報告書が発表された20日までの3日間で、エチオピア軍とソマリアのイスラム武装勢力の戦闘に巻き込まれた民間人の死亡者数は113人、負傷者は229人に達しているという。
2006年12月には、国連の支援を受けたソマリア暫定政府とエチオピア軍の合同部隊がイスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合」(Union of Islamic Courts、UIC)をモガディシオから追放したが、イスラム勢力や国内の軍閥は、エチオピア軍の撤退を要求し、首都の治安は悪化の一途をたどっている。
報告によると、重火器による双方からの猛攻撃で無法地帯となったモガディシオでは、腐敗した遺体が路上に放置されるなど、人道危機が深刻化しているという。
■国連の平和維持軍派遣に向けた調査
3月初旬以降、モガディシオにはウガンダから先発隊として派遣されたAU平和維持部隊約1500人が展開しているが、紛争激化の流れを阻止するには至っていない。現在同部隊は、主要な空港、港、大統領府、空港へ続く幹線道路などで任務を遂行している。
AUは、ソマリアのアブドラヒ・ユスフ(Abdullahi Yusuf)大統領による国家統治支援を目的に、計8000人規模の平和維持部隊を現地に派遣する予定。
報告書は、国連安全保障理事会(UN Security Council)が6月中旬までにソマリア国内の紛争状況を調査し、「和解プロセスの進捗状況や成果に応じて」、国連が平和維持軍を展開するのに十分な状況であるか否かを判断することも明らかにした。
■「和解のためのあらゆる措置を」
報告書はさらに、「ソマリアの暫定政権とその他の勢力間の真の和解や、包括的対話を促すため、あらゆる手段を探る」ことの必要性を強調。
ソマリアは、1991年に独裁者モハメド・シアド・バーレ(Mohamed Siad Barre)大統領が追放され全国的な内戦状態に陥って以来、政府が存在しない状態が続いている。
写真は、廃虚と化したモガディシオの路上でサッカーをする少年(2007年3月28日撮影)。(c)AFP/JOSE CENDON
■武力による解決を強くいましめる
潘事務総長は報告書のなかで「国際社会は至急、あるゆる手段でAU部隊を援助すべき」と述べ、AU平和維持部隊がソマリアでの任務を終え、ソマリアに駐留するエチオピア軍部隊の撤退を促すための十分な財政、物資輸送上の支援を行う必要があると強調した。
報告書は武力による解決を目指すことの危険性も指摘している。潘事務総長は「軍事的手段でモガディシオの安定を図ろうとすれば、軍閥や地域の反感が長期にわたり増幅し、和解プロセスへの道筋が困難になる」と指摘。それに代わる手段として「ソマリア国内の武装勢力に、紛争の拡大や武器の拡散をやめるよう説得し、安定に向けた積極的な貢献を引き出す」ことを提唱している。
■治安悪化続くモガディシオ、人道危機が深刻化
現地人権団体の発表によると、国連の報告書が発表された20日までの3日間で、エチオピア軍とソマリアのイスラム武装勢力の戦闘に巻き込まれた民間人の死亡者数は113人、負傷者は229人に達しているという。
2006年12月には、国連の支援を受けたソマリア暫定政府とエチオピア軍の合同部隊がイスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合」(Union of Islamic Courts、UIC)をモガディシオから追放したが、イスラム勢力や国内の軍閥は、エチオピア軍の撤退を要求し、首都の治安は悪化の一途をたどっている。
報告によると、重火器による双方からの猛攻撃で無法地帯となったモガディシオでは、腐敗した遺体が路上に放置されるなど、人道危機が深刻化しているという。
■国連の平和維持軍派遣に向けた調査
3月初旬以降、モガディシオにはウガンダから先発隊として派遣されたAU平和維持部隊約1500人が展開しているが、紛争激化の流れを阻止するには至っていない。現在同部隊は、主要な空港、港、大統領府、空港へ続く幹線道路などで任務を遂行している。
AUは、ソマリアのアブドラヒ・ユスフ(Abdullahi Yusuf)大統領による国家統治支援を目的に、計8000人規模の平和維持部隊を現地に派遣する予定。
報告書は、国連安全保障理事会(UN Security Council)が6月中旬までにソマリア国内の紛争状況を調査し、「和解プロセスの進捗状況や成果に応じて」、国連が平和維持軍を展開するのに十分な状況であるか否かを判断することも明らかにした。
■「和解のためのあらゆる措置を」
報告書はさらに、「ソマリアの暫定政権とその他の勢力間の真の和解や、包括的対話を促すため、あらゆる手段を探る」ことの必要性を強調。
ソマリアは、1991年に独裁者モハメド・シアド・バーレ(Mohamed Siad Barre)大統領が追放され全国的な内戦状態に陥って以来、政府が存在しない状態が続いている。
写真は、廃虚と化したモガディシオの路上でサッカーをする少年(2007年3月28日撮影)。(c)AFP/JOSE CENDON