【アブジャ/ナイジェリア 20日 AFP】オルセグン・オバサンジョ(Olusegun Obasanjo)大統領は20日、大統領選挙の投票を翌日に控え、不正投票を厳重に取り締まるよう選挙管理当局に要請した。

■大統領がメディアを通じて国民に呼びかけ

 オバサンジョ大統領は同日、ラジオとテレビを通じて向けメッセージを伝えた。選挙の不正と選挙後の暴力が繰り返されてきた同国の歴史に触れ、「世界が我々を見つめている。我々自身や友人たち、国際社会を失望させるわけにはいかない」と述べた。

 国内外の選挙監視委員に対しては、「わが国の状況をかんがみると選挙の運用にはある程度の限界がある」として、否定的な面をことさらに強調するのは、「赤児を湯船から投げ捨てるようなものだ」として控えるよう求めた。

 同大統領は、さらに「過去の選挙における不備を正すために、我々は努力してきた。実際、不正は減りつつある」とも強調した。候補者や支持者には、「被害を受けても暴力に走って国の秩序を乱すのではなく、どうすれば事態を打開できるかを考えるべきだ」と訴えた。

■公正な選挙は実施されるか

 14日には、大統領選の前哨戦となる州知事と州議会議員を選出する地方選挙が36州で実施されたが、大規模な不正行為が発覚し、選挙結果をめぐって少なくとも20人が死亡した。こうした事態を受け、野党18党は「透明性と公正性」が確保されるまでは選挙をボイコットするとしている。

 こうした事態に対して、米国、EUおよび人権団体も憂慮を表明。何らかの選挙不正防止策を早急に講じるようナイジェリア政府に要請した。

 1999年5月の選挙で当選し、軍政に終止符を打った同大統領は、3選禁止規定のため今回の大統領には立候補していない。同大統領の後継者を決める今回の選挙では、1960年の独立以来初めて文民から文民へ大統領職が引き継がれることになる。

 写真は19日、デルタ州ワリ(Warri)の電柱に貼られた選挙ポスター。(c)AFP/LIONEL HEALING