【北京/中国 19日 AFP】IOC(国際五輪委員会)調整委員会のHein Verbruggen委員長は記者会見を行い、大気汚染に対応する為に2008年に開催を控える北京五輪の組織委員会へ年内にも危機管理計画を盛り込むように要請した事を明らかにした。

 年に2回現地を視察に訪れ、2008年の五輪開催へ向けて北京と協力してきている調整委員会のVerbruggen委員長は、五輪組織委員会と調整委員会との3日間の会議後、「我々が見てきている限り、(北京との大気汚染の規制に関する)約束されていた全ての項目は実行されてきている」と話し、開催へ向けての北京の努力に一定の評価を与えた。

 しかし、2001年に北京が五輪開催地として決定して以降、中国は急速な経済成長を見せた為、工場が予想していた以上に立ち並び、大気汚染に見舞われている事を指摘し、「確実にこの国の経済成長により、2008年8月の開催をにらんだ今年のテストイベントに対しても危機管理計画を必要とする問題が出てきている」と話して大気汚染問題への懸念を示した。

 そしてこのVerbruggen委員長の会見は偶然にも、中国の国内総生産が第1四半期で11.1%増と発表された日と重なり、更なる排ガスが見込まれるという懸念材料を増やす形となった。

 写真は、記者会見に臨むVerbruggen委員長。(c)AFP/TEH ENG KOON