【ロサンゼルス/米国 18日 AFP】ハリウッドでは、世界各国で大きな人気を得た超大作品の続編の公開を控え今夏の興行収入の動向に大きな注目が集まっている。

■本命は3作品

 作品の中では、5月から公開される「スパイダーマン3(Spider-Man 3)」「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド(Pirates of the Caribbean:At World’s End)」「シュレック3(Shrek the Third)」の3作品が最も大きな期待を掛けられている。

 映画サイトmovies.com編集者のLew Harris)氏は「今夏は続編が14作品も公開されるという。きっと今年は続編の夏になるはずだ」と語った。

 現在の映画業界は「パイレーツ・オブ・カリビアン3」「スパイダーマン3」「シュレック3」などの超大作品と同様、英国人作家のJ・K・ローリング(J. K. Rowling)原作の「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズの第5弾「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(Harry Potter and the Order of the Phoenix)」を筆頭に、他の多くのヒット作品が続編を製作している。

■「オーシャンズ」も「ダイ・ハード」も・・・

 その他の作品には、ジョージ・クルーニー(George Clooney)とブラッド・ピット(Brad Pitt)出演の犯罪映画「オーシャンズ13(Ocean’s Thirteen)」、マット・デイモン(Matt Damon)が暗殺者ジェイソン・ボーンを演じるシリーズ3作目「The Bourne Ultimatum」、ブルース・ウィリス(Bruce Willis)主演のアクション映画「ダイ・ハード4(Live Free or Die Hard)」、コミックで絶大な人気を誇る「ファンタスティック・フォー:銀河の危機(Fantastic Four:Rise of the Silver Surfer)」、スティーヴ・カレル(Steve Carell)が主演の映画「エバン・オールマイティ(Evan Almighty)」、そしてイーライ・ロス(Eli Roth)監督の「Hostel:Part II」など多くの話題作品が今夏に公開を控えている。

■5月から全米公開

 さらにハリス氏は「おかしいことに今夏に公開される続編作品はいつもと違う。公開される続編のすべてが夏を制するだろう」と語った。

 米国内では、既に公開されているシリーズ2作品で16億ドル(約1900億円)の興行収入を上げている「スパイダーマン3」が5月4日に公開を予定、その2週間後には、「タイタニック(Titanic)」「パイレーツ・オブ・カリビアン」に次いで3位を獲得したドリームワークス(Dreamworks)製作の「シュレック3」が公開する。

 そして、5月25日には「パイレーツ・オブ・カリビアン3」が公開を予定しており、興行収入の更新が期待されている。

 ハリス氏も「パイレーツ・オブ・カリビアン3」が今夏の興行収入のトップに立つと予想している。

「僕がお金を払うとしたら『パイレーツ・・・』になるだろう。主演はジョニー・デップ(Johnny Depp)がいい。彼にはファンも多い。すごく面白い映画だ」と語った。

■あいつぐ続編作品の公開には、慎重な映画業界の影響も

 今回の続編の傾向は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウやスパイダーマンの個性が際立つ内容だが、米国映画業界の慎重さも表れている。

 ハリスは「スタジオは何か新しいことへの挑戦を怖がっている。スタジオは映画で賭けなどしたくない。興行収入の見込みのない作品に製作費を掛けたくないのだろう」と苦言を呈した。

 また、Boxofficeguru.comのアナリスト、Gitesh Pandya氏は今夏の公開作品について「5月は映画界で最も大きな月になるでしょう。『スパイダーマン』『パイレーツ』『シュレック』は、互いに作品を傷つけ合うことはない。人々は時間をとってそれぞれの作品を鑑賞に行くはずだ」と語った。

 写真は、映画のPRのため、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(Universal Studios Japan)の記者会見に登場したスパイダーマン(2007年4月17日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO