【カンダハル/アフガニスタン 15日 AFP】北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization、NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)の兵士数千人が駐留するカンダハル(Kandahar)空軍基地の宿舎近くで自爆攻撃があり、米国の民間警備会社に勤務するアフガニスタン人4人が死亡した。

 現場はISAFが拠点とするカンダハル空軍基地からわずか数百メートルの地点で、実行犯は爆発物を掲載したオートバイで米警備会社「US Protection and Investigations」の車両を攻撃した。

 近隣の検問所を担当する警官によると、「警備会社に対する自爆攻撃で、警備員3人と運転手1人が死亡した。警備員もう1人が負傷した」という。

 南部カンダハル周辺では、旧政権タリバン(Taliban)を中心とする反政府勢力による攻撃が頻発している。前日には東部の町ホースト(Khost)でも自爆テロが発生、8人が死亡した。タリバンが犯行声明を発表し、犠牲者の大半は警官だった。

 一方、首都カブール(Kabul)西部のカブール川沿いでは15日、放置されたごみの中で地雷が爆発したが、死傷者はなかった。 カブール警察の犯罪対策部Ali Shah Paktiawal主任によると、カブール河畔での爆発は、アフガニスタン軍の治安部隊による爆破処理だった。しかし、目撃者や現場に居た警官らによると、地雷は単独で爆発したという。

 1979-1989年の旧ソ連による占領時代、また1992-1996年の内戦時代を経て、アフガニスタン国内には地雷数百万個が残留しているとみられる。

 写真は15日、カンダハル空軍基地近くで自爆攻撃により破壊された米整備会社の車両。(c)AFP/Hamed Zalmy