【マルガオ/インド 13日 AFP】各家庭から弁当を集め、食べる人の勤務先にほかほかのまま配達するムンバイ(Mumbai)の弁当配達企業の社長が12日、マルガオ(Margao)にあるビジネス・スクールに招かれ、未来のビジネス・リーダーたちに「効率」の講義を行った。

 100年以上の歴史を持つ弁当配達業は、「温かいランチを、指定された人物に、指定時間に」配達することをモットーとしている。配達員は総計5000人。「時間管理能力」と「組織的機動力」が、国内のビジネス・スクールから長年注目されてきた。

■ミスは100万回に1回

 「ボンベイ弁当配達チャリティ・トラスト(Bombay Tiffin Box Supply Charity Trust)」のRaghunath Medge社長の講義のタイトルは「シックスシグマの再定義」。米経済誌フォーブス(Forbes)に「シックスシグマ(100万回のオペレーションで誤りが発生する確率が1回)」と評価されたことを指している。シックスシグマ企業はほかに米ゼネラル・エレクトリック(General Electric)や米モトローラ(Motorola)などがある。

■年10%の成長率

 社長は、「収集・配達手段となる公共交通機関なくして、当社の成功はあり得なかった」と強調した上で、「適切な時間管理が成功の秘訣。顧客の幸せを第一に考えてきた。顧客の協力もあって当社の現在がある」と語った。

 配達員は、インドの伝統的な「ドーティー(腰布)」をユニフォーム代わりに着用し、列車や自転車、手押し車を使って各家庭から弁当を集め、ムンバイ市内の1日平均20万人の相手に配達する。弁当は特殊なカラーコードやバーコードで管理される。サービスの値段は、1か月300ルピー(約830円)。顧客は年10%の割合で伸びているという。

■英国にも意外なファン

 英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)もこのサービスのファンであることが知られており、2005年には、カミラ・パーカーボールズ(Camilla Parker-Bowles)夫人との結婚式に配達員2人が特別招待され、同社は結婚祝いを送っている。

 写真は、弁当を積んだカートを押してムンバイの通りを配達に向かう配達員(2004年2月4日撮影)。(c)AFP/Rob ELLIOTT