【ディリ/東ティモール 12日 AFP】大統領選候補の1人、ラモス・ホルタ(Ramos Horta)首相は12日、選挙が決選投票に持ち越されたことに不満を表明し、票の再集計を求めた。

 首都ディリ(Dili)で記者会見を行ったホルタ首相は、「少なくとも有権者の3割は投票に行っていないようだ。理由は不明だが、調査が必要だ」と述べ、国連(UN)に説明を求めたことを明らかにした。

 シャナナ・グスマン(Xanana Gusmao)現大統領の後継者を争う大統領選挙は9日に投票が始まったが、ホルタ首相と与党東ティモール独立革命戦線(フレティリン、Fretilin)のフランシスコ・グテレス(Francisco Guterres)国会議長との大接戦となったことから、両者の間で5月8日に決戦投票を行うこととなった。

 これに対しホルタ首相は、約52万人いる有権者のうち中、15万人が投票していない事実に大いに疑問が残ると語る。

 「(彼らは)脅迫されたのか、それとも単に投票所に来なかっただけなのか」との疑問を呈したホルタ首相は、さらに東ティモールの多くの人々が大統領選の正当性に疑問を持っているとつけ加えた。
 「ディリで前夜、未集計の投票箱が複数発見されたと聞いている」

 また、大統領選に立候補した8人中、落選した5人の候補も、有権者への「脅迫」や票集計に問題があったなどとして再集計を要求した。

 選挙監視団の話では、地元職員らによって管理された今回の選挙の投票率は高かったという。長引く貧困や流血の事態に終止符を打ちたい東ティモールの人々の意思表示とみられる。

 ホルタ首相は、しかし、「監視団の役割については、疑問を抱かざるをえない」と国連への不信を示す。記者会見で同首相は、「彼らは公正な選挙のために本当に必要な支援を行ったのか。それとも、受け身で傍観するという最低限の働きしかしなかったのか」と厳しい口調で語った。

 写真はディリで12日、報道陣らに語るホルタ首相。(c)AFP/ADEK BERRY