【ワシントンD.C./米国 12日 AFP】国際通貨基金(IMF)は11日、半期に1度の世界経済見通し(WEO)を発表し、世界経済は5年連続で「堅調」に成長を続けるものの、米国住宅市場の鈍化と金融市場の不安定性の2点で逆風にさらされていると分析した。

 IMFは2007年から翌2008年にかけての世界経済の予測成長率を年率4.9%とし、2006年の同5.4%との比較ではやや減速すると見込んでいる。

 欧州13か国で構成されるユーロ圏については2001年以降初めて、米国経済を上回る経済成長を達成する見込み。ただし、ユーロ圏、米国ともに前年よりも経済成長が緩やかになると予測されている。

 長期にわたる経済不況に苦しんだ日本経済も回復を続け、インドと中国が発展途上国の経済成長を先導する見通しだという。

 IMFは米国経済の減速を「事前予測を超えるペースだが予想の範囲内」とし、「世界経済は持続的に成長を続け、インフレ圧力も弱まった」としている。

 IMFは一方で、米国経済の先行きについて「景気が急減速する可能性がある」と懸念を表明。IMFは米国の国内総生産(GDP)成長率を2006年の年率3.3%から2007年は同2.2%へ下落すると見ており、前年9月に示した年率2.9%との予測を下方修正した。

 中国経済については、2007年の経済成長率を年率10.0%、2008年を同9.5%と予測している。

 写真は、ワシントンD.C.のIMF本部に掲げられた同基金のロゴ(4月5日撮影)。(c)AFP/Tim Sloan