【ディリ/東ティモール 9日 AFP】2002年の独立後初めてとなる大統領選挙の投票が、9日現地時間の午前7時に開始された。世界で最も貧しい国の1つである東ティモールでは、独立後も政情不安が続いており、今回の選挙には平和再建への望みが託されている。

 立候補者は8人。そのうち、ノーベル平和賞受賞者のジョゼ・ラモス・ホルタ(Jose Ramos-Horta)首相(57)が最有力と見られるが、ホルタ氏とともにインドネシアからの独立を勝ち取った最大政党フレティリン(Fretilin)のフランシスコ・グテレス(Francisco Guterres)党首(53)、民主党のフェルナンド・ラサマ(Fernando Lasama)党首の3人の対決になるとの見方が強い。なお、現職のシャナナ・グスマン(Xanana Gusmao)大統領は、出馬を見送っている。

 独立闘争を担ったフレティリンは、勝利への自信をのぞかせている。投票に訪れたグテレス党首は報道陣に対し、「選挙戦の開始当初から、勝利を確信している。われわれは平和と安定を取り戻せると信じている」と述べた。

 人口約100万人のうち、半数以上が有権者登録を行った。首都ディリ(Dili)で、投票開始時刻に投票所に列を作った有権者の1人は、「引き裂かれたこの国の再建に協力できることに、大きな喜びを感じる」と語った。

 投票は厳重な警備のもとで行われているが、これまでのところ、ディリでは大きな混乱は生じていないという。

 写真は同日、ディリで投票するホルタ氏。(c)AFP/ADEK BERRY