【ローマ/イタリア 9日 AFP】ロマーノ・プローディ(Romano Prodi)首相は8日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバン(Taliban)が、前月にイタリア人記者と共に誘拐したアフガニスタン人記者を殺害したとの報告を受け、これを「痛烈に」非難した。通信社ANSAが伝えた。

 これに先立ちタリバンは、同勢力のメンバー2人の解放要求をめぐる交渉を、アフガニスタン政府が拒否したことを受け、アフガニスタン人記者Ajmal Naqshbandiさんを8日午後に殺害したことを明らかにしていた。
 
 アフガニスタンの民間通信社Pajhwokは、アフガニスタンの情報機関の報道担当者、Saeed Ansari氏がNaqshbandiさんの殺害を確認したと8日に伝えたが、ほかの各関係機関では確認がとれていない。

 シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)前首相率いるイタリアの野党、フォルツァ・イタリア(Forza Italia、FI)のIsabelle Berolini議員は8日、「Naqshbandiさん殺害に関するプローディ政権の責任は非常に重い」と述べ、プローディ首相を非難した。

 通訳として同行していたNaqshbandiさんは3月4日に、イタリア人記者のダニエレ・マストロジャコモ(Daniele Mastrogiacomo)さんと共にヘルマンド(Helmand)州で誘拐された。その際、運転手は殺害された。投獄されていたタリバン兵5人の身柄と交換することを条件に、マストロジャコモさんは誘拐されてから約2週間後に解放された。

 マストロジャコモ記者は8日、Naqshbandiさん殺害の報告を受けANSAに対し、「混乱して何と言っていいのか分からない。残虐で不当で、卑劣な殺人行為だ。再び終わることのない悪夢に突き落とされたような気分だ」と語った。

 写真は、3月23日にメディアに公開されたビデオ映像に映るNaqshbandiさん。(c)AFP/MASSOUD Hossaini