【ラノンガ/ソロモン諸島 8日 AFP】ソロモン諸島で2日に起きた強い地震の影響により、ソロモン諸島の西部に位置するラノンガ(Ranongga)島の海岸線が最大で70メートル沖側へと移動、形状が変形した。

 この島には多くの人がスキューバーダイビングに訪れるほど美しいさんご礁が生息していたが、地震による地殻変動でさんご礁は水面上に押し上げられ、現在は乾き上がっているという。

 地震後にAFPはラノンガ島を取材に訪れたが、水面上で魚などの死骸(しがい)が絡みついたまま干上がったさんご礁が確認されている。

 取材スタッフによれば、ラノンガ島は大きな津波は免れたが、地殻変動で形状が変わってしまい、すっかり荒廃していたという。救助隊はまだ到着していない。

 ソロモン諸島西部で発生したマグニチュード8.0の地震は津波を引き起こし、これまでに少なくとも34人が死亡、5500人が家屋を失っている。

 写真は水面に押し上げられたさんご礁の上に座る住民。(c)AFP/William WEST