【ジャカルタ/インドネシア 6日 AFP】インドネシア当局は6日、鳥インフルエンザに感染した15歳の少女が死亡し、死者が累計で73人になったと発表した。

 同国の鳥インフルエンザ情報センター報道官によれば、「少女は5日に死亡した。鳥インフルエンザに感染していたことが、2か所の研究施設で確認されていた」という。この少女は首都ジャカルタ(Jakarta)の病院で集中治療を受けていた。少女の名は公開されなかった。

 インドネシアでは鳥インフルエンザのヒト感染報告が相次いでおり、この少女は93例目となる。4日にはジャカルタの東南約500キロの町スラカルタ(別名ソロ、Solo)で、29歳の男性が鳥インフルエンザとみられる症状で死亡。現在、感染確認のための検査が行われている。

 鳥インフルエンザの人への感染は、主に感染した動物との接触によって起きる。インドネシア政府は感染拡大を防ぐため、ジャカルタ市内でニワトリの放し飼いを禁止した。2007年こそ鳥インフルエンザによる死者を撲滅すべく取り組んできた同国だが、今年に入って15人がすでに死亡している。

 一方、カンボジアでも5日、13歳の少女が、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)への感染が原因で死亡した。カンボジア保健当局と世界保健機関(WHO)が6日、共同声明であきらかにした。

 この声明によれば、「少女は5日昼に死亡した。プノンペン(Phnom Penh)のカンボジア・パスツール研究所(Pasteur Institute of Cambodia)で検査した結果、陽性であることが分かった」と述べている。同国での死者は7人目となる。

 WHOの発表によると、2003年以降、致死性の高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)のヒト感染例は288人にのぼり、うち170人が死亡。東南アジアでとくに感染率が高いという。

 
 写真は4日、ジャカルタの市場でハトを扱う商人の側を通り過ぎる少女。(c)AFP/ADEK BERRY