【シカゴ/米国 5日 AFP】シカゴの繁華街にあるサンドイッチ専門店「クイズノス・サブ(Quiznos submarine)」に3日午後、1匹のコヨーテがぶらりと立ち寄り、動物管理局の職員が到着するまでの約1時間、店の中でゆるりと「休息」を楽しんだ。

 4日付けChicago Sun-Times紙によると、生後18か月・体重15キロのこのコヨーテは、昼下がりに店に入ってきて、鼻をくんくんさせながら、厨房へと通じるカウンターのスイングドアを抜けようとした。店員の1人が、これを阻止しようと彼の足をつかんだところ、コヨーテはカウンターを越えようとジャンプしたため、店員は悲鳴を上げ、カウンターによじ登って「避難」した。

 この日は、暑かったため、出入り口の扉は開け放たれていた。「プライムリブの臭いに誘われたのだろう」と、店長のBina Patelさん(23)。

 このコヨーテは、カウンターが高すぎるために「強硬突破」は断念し、その代わり、レジのそばにあった「クーラー」という極上の場所を見つけた。クーラーには、よく冷えたダイエット・ペプシが山積みになっており、彼は店主気取りでペプシの上に寝そべり、サンドイッチも賞味した。隣のドーナツ店にいた警官がこの店に駆けつけ、全員店の外に出るよう指示したが、彼はクーラーの上から動こうともしなかった。

 約1時間後、動物管理局の職員が店に到着。彼は捕えられ、店の外に待っていたバンに引きずられていった。店には4人の客がいたが、2人は急いで外に逃げ、別の2人はそのまま座ってチキン・サンドイッチを平らげたという。

 シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)紙によると、この2週間でシカゴで捕獲されたコヨーテは、これで3頭目という。

 動物保護団体「Animal Care and Control」によると、シカゴで捕獲されるコヨーテは年に約10-15頭。コヨーテが出現したという通報は1週間に1件寄せられる。コヨーテは、通常は人ごみを避け、線路やゴミ処分場の付近などに住んでいるという。

 写真は、ロシア・モスクワの動物園でじゃれ合うコヨーテ(1997年4月9日撮影)。(c)AFP