【カンザスシティ/米国 4日 AFP】07MLB、5日に行われるカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)戦での先発が決まっているボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)の松坂大輔(Daisuke Matsuzaka)のメジャー初登板に大きな注目が寄せられている。

 2006年3月に米国で行われたワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic)で日本を世界一に導いて初代MVPを獲得し、西武ライオンズ(Seibu Lions)に在籍した8年間で108勝60敗、通算防御率2.95、通算投球回数1402回2/3イニングで1355個の三振を奪っている松坂の獲得に、レッドソックスは独占交渉権の獲得のためだけに5100万ドル(約60億円)を費やし、6年総額5200万ドル(約61億円)の大型契約を結んでおり、日米で大きな話題を集めている。

 野球評論家の間で渦巻く「ジャイロボールは本当に存在するのか?」、「それとも打者を撹乱するためのものなのか?」、「チームメイトと噛み合うのか?」、「果たして1億300万ドル(約120億円)に見合う投手なのか?」という多くの疑問に応えるべくその第一歩を刻む松坂は、キャンプ中ジャイロボールについて聞かれると「そのことについては何とも言えない。そもそも何をジャイロボールの定義としているのかが分からない。一つ言えることは、もし使える球があれば当然試合でも投げるということだけ。」と語り、詳細なコメントを避けている。

 また、レッドソックスのテリー・フランコナ(Terry Francona)監督は「松坂は緩急を自在に操り、試合をコントロールする能力を有しており、良いピッチャーに必要な条件をを全て備えている。球種も豊富で不利なカウントからでも全ての球でストライクを取ることができる。これが松坂を獲得した理由に尽きる。」と語り、松坂に寄せる大きな期待を隠そうとしない。

 一方、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」で松坂のピッチングを見たと語るロイヤルズの一塁手ライアン・シェーリー(Ryan Shealy)は「彼は非常にコントロールが良く、変化球でストライクを取ることができる。デビュー戦での対戦ということでとても興奮している。」と対戦を楽しみにしている様子を見せたが、外野手マーク・ティーエン(Mark Teahen)は「ジャイロボールのことは聞いているが、実際にバッターボックスに立ってみなければ何も分からない。我々がノックアウトするかもしれないし、良いピッチングを披露するかもしれないが、松坂にとってはデビュー戦に過ぎずそれ以上でも以下でもない。この一試合で彼を判断することはできない。」と語るなど、冷静な対応を見せている。

 写真は、初登板を翌日に控え調整を行う松坂。(c)AFP/Getty Images Dilip Vishwanat