【ロサンゼルス/米国 3日 AFP】映画監督シドニー・ポラック(Sydney Pollack)が2000年大統領選挙の、フロリダでの苦い記憶を描いたテレビ映画を監督することが2日、エンターテイメント紙バラエティ(Variety)により報じられた。

 アカデミー賞(Academy Awards)受賞監督であるポラックは、ケーブルテレビ局、HBOに抜擢され、11月の選挙からアル・ゴア(Al Gore)元副大統領がわずか537票の差で、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)現大統領にフロリダで敗れるまでの悲惨な数週間を撮る。

 南東の州フロリダでのこの結果は、最高裁判所が4対5でブッシュに有利な判決を下すまで、幾度の紆余曲折を経てきた。

 このテレビ映画は、ブッシュ現大統領の後任選びのための選挙活動が最高潮に達する、2008年春の放送が予定されている。

 バラエティ紙によると、同番組はまた、インターネット上でも視聴可能になるという。

 現在72歳のポラック監督は、メリル・ストリープ(Meryl Streep)とロバート・レッドフォード(Robert Redford)が主演を務めた1986年の映画「愛と哀しみの果て(Out of Africa)」でオスカー監督賞を受賞している。

 同監督はまた、「コンドル(Three Days of the Condor)」や「トッツィー(Tootsie)」なども手掛けており、最新作はニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、ショーン・ペン(Sean Penn)主演の「ザ・インタープリター(The Interpreter)」。

 2000年、数か月間にわたり世界を緊張状態に保ったこのドラマで、ブッシュとゴアを演じる俳優についての現時点での情報は無かった。

 写真は英米合作映画「こわれゆく世界の中で(Breaking And Entering)」のニューヨークで行われたプレミア試写会に出席した際のポラック監督(2007年1月18日撮影)。(c)AFP/Getty Images Bryan Bedder