【バグダッド/イラク 1日 AFP】前月3月、イラク国内では 少なくとも2078人のイラク人が殺害され、2月に比べ272人増えたことが明らかになった。関係当局者が1日語った。

 2月に比べ15%増加した死亡者には一般市民、警察官、イラク軍兵士らが含まれている。国防、内務、保険省の具体的な統計データも、死亡者の大幅な増加を示している。また、治安当局者がAFPに伝えたところによると、2月の1日当たりの死者の数は平均64人であったのが、3月はその数が67人となった。

 バグダッドの治安を回復する最後の手段として、同市内では米・イラク両軍の大規模な武装勢力掃討作戦が合同で展開されているが、反政府勢力および対立する宗派の武装勢力による戦闘や襲撃による抵抗が激化している。

 一方でジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領は同掃討作戦について、米軍がイラクでの宗派間抗争において最も危険な人物だとする、シーア(Shiite)派のムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師が率いる民兵組織マハディ軍(Mahdi Army)の活動を抑制している進展状況を称賛した。

 米当局は、掃討作戦が開始される数週間前の1月、サドル師が掃討作戦を避けるため、イランに逃亡したと述べていた。

 サドル師は説教を行っていた同師の地元モスクでの金曜礼拝に前年2006年10月24日以降姿を現していないだけでなく、今年2月14日の掃討作戦開始以降、イラクまたはイランで公の場にも姿を見せていない。

 同作戦により、シーア派の武装勢力に対する処刑的な殺害の件数は減少したが、スンニ(Sunni)派の武装勢力による車両爆弾攻撃は依然として頻発している。

写真は1日、バグダッドの検問所でバスの乗客の身体検査をするイラク警察特殊部隊。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE