【ソウル/韓国 1日 AFP】米韓両政府による自由貿易協定(FTA)の交渉は、1日も協議が続いた。双方の主張には、依然、隔たりが残されている。

 コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官や宋旻淳(ソン・ミンスン、Song Min-Soon)外交通商相は、機動隊による厳重な警備態勢の敷かれたホテルで交渉を進めたと匿名の外務省関係者は述べた。
 「ライス長官と宋外交通商相は大詰めの協議を行い、強固な政治的意志によりあらゆる問題点を克服するよう最善を尽くすことで合意した」という。

 交渉に参加するMin Dong-Seok農林副大臣は、「困難な交渉が行われている」と説明。
 「米国が強硬な姿勢を取っているため、結果を予想するのは難しい」

 Min副大臣は、FTA締結が48時間延長された交渉期限にあたる現地時間2日午前1時より数時間後になる可能性もあると示した。

 交渉が決着すれば、民主党が過半数を占める米議会での承認手続きが行われるが、大統領の貿易促進権限(TPA)により、議会は内容を修正することなく承認するか承認しないかを決める。

 FTAが承認されれば、米国にとって1993年の北米自由貿易協定(NAFTA)以来の最大のFTA締結となり、対アジア地域では初の規模となる。韓国は対米貿易を増加させ、米国FTA締結を行っていない日本や台湾、中国などとの差を付けることになる。また、保護分野を競争にさらすことで、効率性を追及する。

 一方、韓国の農業関係者や活動家らは、雇用機会を喪失するとして10か月間に及び抗議集会を開催してきた。

 同日、56歳の男性が交渉会場のホテルの前で自らの体に火をつけ、機動隊が消火にあたる一幕もあった。この男性は病院に運ばれ、意識はあるが重体となっている。

 写真はホテル前で、FTAに反対するメッセージを掲げる抗議デモ参加者。(c)AFP/JUNG YEON-JE