【バグダッド/イラク 30日 AFP】バグダッドなど2か所のシーア派地区の市場で29日、スンニ派武装勢力によると見られる自爆攻撃が相次ぎ、1日の犠牲者としてはこれまでで最大の100人以上が死亡した。

 バグダッドで米軍・イラク軍による合同の武装勢力掃討作戦が開始されて数か月が経過するが、この数日間で宗派間抗争による死者数は300人を超え、全面的な内戦突入への懸念が深まっている。

 バグダッド北方のディヤラ州ハリス(Khalis)のシーア派地区では、自動車爆弾および迫撃砲による攻撃があり、43人が死亡、80人以上が負傷した。治安当局によると、自動車は、1台目が市場、2台目が裁判所付近、3台目が建設中の軍の基地で爆発した。また、救急車が迫撃砲を受けて爆破された。住宅街への迫撃砲攻撃もあったという。さらに、現場に向かった治安部隊や救急隊にも、道路脇に仕掛けられていた爆弾2発の爆発により、多数の犠牲者が出た。

 続いてバグダッド北東部のシーア派地区では、週末を控えて買い物客でにぎわうシャーブ(Al-Shaab)市場で、爆発物を腰に巻いた2人が自爆し、60人が死亡、25人が負傷した。

 負傷者らは、現場から近いシーア派地区・サドルシティ(Sadr City)の病院に運ばれた。床には子どもを含む男女多数の遺体が所狭しと並べられ、遺族らが遺体確認のため病院に押しかける様子が見られた。

 同日は、バグダッド郊外でも、宗派間抗争によるとみられる攻撃で21人が死亡。バグダッド市内の別の場所では、殺害された25遺体が発見されている。

 写真は29日、バグダッドのスンニ派地区をパトロールするイラク兵。(c)AFP/PATRICK BAZ