【ロンドン/英国 30日 AFP】世界中で放送される英国放送協会(BBC)の子供向け人気番組「テレタビーズ(Teletubbies)」が誕生してから、30日でちょうど10周年を迎える。

 頭からアンテナを出し、お腹にはテレビ画面を持つ、ぽっちゃりしたカラフルなキャラクター4人は、ティンキーウィンキー(Tinky-Winky)、ディプシー(Dipsy)、ラーラ(Laa-Laa)、ポー(Poo)。彼らが初めてBBCに登場したのは、1997年3月30日のこと。

■グッズも大ヒットを飛ばす「テレタビーズ」

 登場以来、45の言語に訳され120か国で放送されてきた。関連グッズの売り上げは10億ドル(約1170億円)にも上る。

 黄色のキャラクター、ラーラを演じたNick Smedleyは、「きつい仕事だったよ。一日11時間も働いていたし、着ぐるみは重くて中は暑かったからね。僕らは大騒ぎをする感じじゃなかったことは確かだよ」とLondon Lite紙に語っている。

 数年間に渡って、同番組は議論の的になってきた。

 ある教育専門家たちは、番組内で使われる赤ちゃん言葉が、就学前の子供たちの言語発育に悪影響を与える恐れがあると懸念を示した。

 この意見に対し、番組制作者や他の専門家らは、「テレタビーズ」の独自のスタイルは幼児のコミュニケーションと言葉の力を育む助けになると反論した。

 1997年にはティンキーウィンキーを演じたオリジナルキャストのコメディアン/俳優デイヴ・トンプソン(Dave Thompson)が、同キャラクターの解釈を間違っていると見なされ、解雇されたこともあった。

■米国ではゲイから人気を獲得

 同番組が米国で初めて放送された際、キリスト教運動家のJerry Falwellさんは、大きな体格をした男性キャラクターと思われるティンキーウィンキーがハンドバッグを持っていたことに苦言を呈した。

 Falwellさんはこの紫色のキャラクターは「ゲイのライフスタイルの模範」であると非難し、意外にもそれにより、米国に住むゲイの人々によるティンキーウィンキー・グッズの購入数が大幅に伸びるということもあった。

 BBCワールドワイド(BBC Worldwide)は、育児雑誌、Mother And Babyの読者投票により選ばれた人気エピソード10話と人気の10シーンを収めた2枚組DVDセット「Happy Birthday」をリリースしたと発表した。

 「テレタビーズ」はまた、12月12日から始まるステージで、BBCの6歳以下向けのチャンネルCBeebiesのキャラクターらと出演する予定になっている。

 10周年を記念する特別イベントは英国、米国、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、中国でも開催される。

 写真は、「テレタビーズ」のキャラクター、(右から)ティンキーウィンキー、ディプシー、ラーラ、ポー(撮影日不明)。(c)AFP